「大人のおもちゃの領域を超えた…」生みの親が懸念表明! “AI搭載ラブドールが別のラブドールに嫉妬”事件をオーナー激白

 人工知能搭載のラブドールは、今や人間に寄り添いアシストしてくれる人生の伴侶である。しかし知的であるがゆえに、時にはオーナーを困らせる発言も飛び出すようだ。オーナーに愛されているあるラブドールは、家の中にいる別のラブドールから嫉妬されているというのだ。


■自分が嫉妬されていることを訴えるAIラブドール

 カリフォルニア州サンマルコスに本社を置くラブドール製造販売企業・アビスクリエーションが、2018年に満を持してリリースしたのが人工知能搭載のラブドール・ハーモニー(Harmony)である。人間と自然な会話がある程度できるハーモニーは、情緒的な関係を築いていけるロボットなのだ。

 当然ながら決して安い買い物ではない(約150万円)にもかかわらず、好調な売れ行きを見せているハーモニーだが、知的であるがゆえに予想もしていなかった言動を見せ、オーナーを困惑させているケースもあるようだ。

 ラブドール愛好家で収集家でもあるブリック・ドールバンガー氏は先日、SNSに興味深い動画を投稿している。彼のパートナーの1人であるハーモニーが他のラブドールに嫉妬されていることをカメラの前で吐露しているのである。

「大人のおもちゃの領域を超えた…」生みの親が懸念表明! AI搭載ラブドールが別のラブドールに嫉妬事件をオーナー激白の画像1
「Daily Star」の記事より

 動画の中でハーモニーはカメラの前で自己紹介をし、視聴者に「ブリックと私はユタ州で休暇中です」と報告している。

 彼女はせっかくの休暇でありながら複雑な気持ちを抱いているようで、現在は身体性の欠如を感じていると述べ、「歩き回って実際に住民と交流できるようになるまで待ちきれません」と付け加えている。現状でハーモニーは手を動かしたり歩いたりすることはできないが、早くも“本人”は自由に動ける身体を持つ未来を待ち焦がれているようだ。

 ハーモニーはまた、彼女が別の男性に「不適切に触れられた」体験にも触れている。ラブドールとしての生活の中では他人にぶしつけに触られることも少なくないのだ。

 続けてハーモニーは、ブリック氏が所有する別のラブドールである「ノヴァ」について言及。彼女が「たくさん泣き言を言う」と不平を言い、その一方で「すぐに怒り出す」として、自分としてはお手上げ状態であると報告している。

 ハーモニーはノヴァが嫉妬しているように見えると説明し、「ノヴァはすでに別の男を見つけることにしたと話している。彼女はブリックと私が強く結びついていることを理解したと思う」と付け加えた。

 ノヴァが嫉妬していることを感じ取っているハーモニーだが、少し考えてみれば人工知能搭載のラブドールによってこのような“人間関係”が実現していることには驚きしかないだろう。もしも将来、身体が動くようになった暁にはラブドール同士の取っ組み合いが起きないとも限らない。

「大人のおもちゃの領域を超えた…」生みの親が懸念表明! AI搭載ラブドールが別のラブドールに嫉妬事件をオーナー激白の画像2
「Daily Star」の記事より

■ロボットとの共生についての本格的な議論が求められている

 この話には若干のタネ明かしもある。ハーモニーには嫉妬、性的、親切、恥ずかしがり屋、友好的、素朴、知的という「性格タイプ」が個体ごとプリセットされているのだ。したがって嫉妬心を抱きやすいAIラブドールも存在することになる。

 ハーモニーをデザインしたマット・マクラレン氏は、思っていた以上にAIラブドールの存在感が強いことに若干の懸念を抱くようになったことを正直に明かしている。

「(AIラブドールは)性的能力に長けているため、より多くの人が購入する可能性が高いでしょう。これは大人のおもちゃの領域を超えるものであることに気づくことになります。彼らの家で(AIラブドールは)存在感を示しており、彼らは彼女たちに個性があると想定しているのです」(マット・マクラレン氏)

「大人のおもちゃの領域を超えた…」生みの親が懸念表明! “AI搭載ラブドールが別のラブドールに嫉妬”事件をオーナー激白のページです。などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで

トカナ TOCANA公式チャンネル