「実態と違う」中国コロナ収束の嘘 連行されて“消える”人間が続出、ワクチンの質も悪く…

画像は「Getty Images」より引用

 中国メディアは7月2日、香港やマカオと接する広東省での新型コロナウイルスの市中感染が、無症状も含めて10日連続でゼロだったと伝えたが、現地在住の市民からは「実態と違う」との話が聞かれる。

 中国では日本と比較にならないほどの徹底した防疫対応をとってきたのは事実だが、同省では一部の広州市などにおいて5月下旬から感染が再流行、また厳格な防疫措置が講じられてきた。最近はバングラデシュなどからの十数件の輸入例が伝えられているのみで、広東省衛生健康委員会は「広東省における再流行は終息の兆しを示している」と成果を誇ったが、現地では感染が疑われた市民が拘束され、陽性か陰性かも分からないまま自宅に戻ってきていない市民がいるとの証言がある。

 広州市に10年以上住んでいる不動産会社勤務のマレーシア国籍女性は、関連会社の社員や知人、少なくとも8名が自宅に戻っていないという。

「いま準ロックダウンで移動制限があって自由に行動できなくなっていますが、指示があってウイルス検査に出た人々がそのまま戻らないというケースがあります。ある知人は感染者の使った公衆便所に出入りしたというだけの理由で連行され、同様にまだ自宅に戻っていないんです」(マレーシア女性)

 再流行は変異株(デルタ株)によるものと伝えられており、より潜伏期間が短く、重症率が高いなどの特徴から警戒が続いているが、6月下旬に広州市は「重症者ゼロ」で低リスク地域の区分になったとしていた。しかし、マレーシア女性は「周囲でも行政の発表と実態が違うのではないかという不安が話されていますが、他の国のようにマスコミが行政側の発表に疑問を示す報道をしないので真実は分からないし、私たちも行政の言うことを疑うようなことは公に言えない」と言う。


「でも、明らかにおかしいのは、姿の消えた人々の親族に、当局から『検査のために白雲区にある新しい健康施設に滞在している』と伝えられたことです。その施設は9月からオープン予定で、現在はまだ運営していないはずなのに」(マレーシア女性)

 市が収束したと発表していても、香港やマカオとの行き来がはできないままという不自然さもある。というのも、女性はコロナ以前、現地の富裕層に香港やマレーシアの投資用物件を販売する仕事が主だったが、現在は香港に行ける状態にないと言う。

「私の場合、市民証を持っていても中国籍ではないので、もし香港に行けたとしても外国人扱いで本土には戻れなくなる可能性があるんですが、仕事仲間の中国人も香港へ行く許可が出ないまま」(マレーシア女性)

 女性は仕事以外にも行きたい理由がある。広州市民7割が接種完了したという中でも彼女はワクチン接種をしていないからだ。心臓病の持病を理由に、親しい医師から中国シノバック製のワクチンでは副反応リスクが高いと判断されたという。しかし、中国本土では海外製ワクチンは基本、用いられていないため接種する選択肢がないまま。ただ、香港ではファイザー製など海外製の接種が可能なため、女性は香港に行きたいわけだ。

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