「寄生虫に感染した人類が超高性能AIを生み出す」イーロン・マスクが衝撃の謎発言!! 革新的イノベーションの生みの親は感染症なのか!?

 寄生虫感染症が高度な人工知能を生み出す――。イーロン・マスク氏の不可解で興味深い発言が話題だ。いったいどういうことなのか。

■寄生虫に感染した人間が将来、超高性能AIを開発する?

 トキソプラズマ症は、単細胞の寄生虫であるトキソプラズマ原虫による感染症で、ネズミやネコに多く、人間にも感染する。

 先日「ナショナルジオグラフィック」に掲載された記事では、アフリカ・サバンナに生息するハイエナの子どもにトキソプラズマ感染が見られ、そうした個体は恐れを知らなくなり無謀にもライオンに近いづいて命を落としていることに触れている。つまりトキソプラズマ症が恐怖心を取り除いているというのだ。

 この記事に世界的ビリオネアで実業家のイーロン・マスク氏が反応。自身のツイッターで「トキソプラズマ症が我々の運命の真の審判者になる」と発言したのである。そしてその結果、人間は超高性能の人工知能を作り上げるというのだ。

「トキソプラズマ症は、ネズミ、ネコ、そしてネコ動画を撮る人間に感染します。AIはインターネットのネコ動画で超人的な知能トレーニングを達成し、トキソプラズマ症が私たちの運命を決める真の審判者となります」(イーロン・マスク氏)

 この話題をとりあげた「Futurism」の記事では、トキソプラズマ症になった人間が将来、超高性能AIを開発することをマスク氏が予見したのだと解説している。いったいどんな論法でこのようなことが言えるというのだろうか。

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「Futurism」の記事より

■トキソプラズマ症によって革新的なイノベーションがもたらされる?

 荒唐無稽にも思われ、または“ウケ”を狙っているとすら感じさせるマスク氏のツイートだが、そこには確かに一理あるという。

 トキソプラズマ症は主にネズミに感染する単細胞寄生虫であるが、これまでの研究によって、この寄生虫はげっ歯類のメンタルに影響を与え、ネコや人間などの天敵に対する恐怖心を失わせることが報告されている。感染して勇敢になったネズミは不用意にネコに近づき、食べられることで寄生虫をネコに移し、ネコはそれを飼い主である人間に移すのである。人間のトキソプラズマ症の感染源は圧倒的にネコ由来なのだ。

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「Live Science」の記事より

 トキソプラズマ症によって人間もまた恐怖心が失われていくのだろうか。答えは“イエス”で、最近の研究でトキソプラズマ症の検査で陽性となった人は、よりリスクを冒す行動を示す可能性があると報告されている。

 また、チェコ共和国の約600人とトルコの約370人を対象にした2002年発表の調査では、トキソプラズマ症の陽性反応が出た人は、全体的に自動車事故を経験する可能性が高いことが報告されている。

 ともあれ寄生虫が人間に高性能なAIを開発させる可能性はどのくらいあるのか。皆が皆、ネコを飼っているわけでもないし、もちろんトキソプラズマ症によって我々が高度なコンピュータサイエンスプロジェクトに取り組みたくなるという客観的な証拠はない。

 しかしトキソプラズマ症が感染した人々にリスクをとった大胆な行動に導く可能性は高い。ということは野心的なコンピュータサイエンティストがトキソプラズマ症によってより大胆になり、ひょっとすると人工知能開発においてよりチャレンジングな取り組みに着手することが増えてくるといえるのかもしれない。

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「Live Science」の記事より

 人間をも大胆不敵にするトキソプラズマ症によって革新的なイノベーションがもたらされるというマスク氏の“予言”は、一応気に留めておいた方がよいかも!?

参考:「Futurism」、「Live Science」、ほか

文=仲田しんじ

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