唖然!“満月夜這い”の知られざる実態 村人が狂喜する「お楽しみ放題の時間です」(山口さん)
【日本奇習紀行シリーズ 東北地方】
現在のように、正確な暦や時計がなかった時代、人々の多くは月の満ち欠けでおおまかな時の流れを把握していたという。そうした経緯があるからなのか、とかく満月の日に合わせる形で行われていた習慣は、世界中のいたるところに存在するが、どうやらその一部は、時のカウントが正確にできるようになった後の時代においても、人々の暮らしの中で残されていたようだ。
「なにせここいらだと、満月ってのは特別な夜だからね。みんな毎月楽しみにしていたもんだよ」
かつて東北地方のとある地域で行われていたのという“満月の習慣”についてそう語るのは、当地で生まれ育ち、代々続く家業を現在も切り盛りしている山口正一さん(仮名・88)。なんでも山口さんの話によると、その昔、当地で暮らす男女は、満月の夜だけ黙認されていた“夜這い”を満喫していたのだという。
「満月の日っていっても、ちゃんと晴れて月が見えている日じゃダメなの。男たちが舟を出すから。曇っていたり、雨が降ってたりして仕事にならない日だけね。そういう日だけ、そういうこと(※夜這い)をしてもいいことになってたんだよ」
もともと当地では漁業で生計を立てている家が大半ということもあり、漁に出られる日であった場合は、たとえ満月の日であったとしても夜這いをすることは固く禁じられており、次の機会まで待たなくてはならなかったという。しかしその分、満月の日が荒天に当たれば、多くの村人たちが狂喜する「お楽しみ放題の時間です」(山口さん)であったというわけだ。
「(夜這い可能な日は)そりゃあもう、みんなそればっかりでね。それこそ鶏が鳴く頃まであっちこっちでナニするの(笑)。だから翌日にはみんな疲れきっちまって、仕事になんないんだわ」
山口さん自身が“当事者”であったせいか、それ以上の詳細についてはお茶を濁していたものの、別の古老の話では、既婚未婚はもとより、老若男女の別なく、村人たちの大半がこの“満月夜這い”に参加していたという。現代のように、性的な倫理観がある程度共有され、それに基づく形でのルールやマナーが存在する時代に生きる我々にとっては、なんとも信じ難い内容であったといえそうだ。
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