中川翔子の父・中川勝彦に取り憑いていた“侍の霊”の正体とは!? 本人も自覚、知られざる「救命秘話」を元現場カメラマンが激白！

――数々の伝説的芸能人と交流し、知られざる姿を目撃してきたカメラマン「YAHIMONときはる」が今明かす真実！

　1994年9月17日、32歳の若さで白血病により他界された中川勝彦さん。ロックシンガーであり俳優でもあった彼は、昨今の芸能界で大活躍するタレント・中川翔子さんの父親である。筆者が中川さんと初めて会ったのは、過去の寄稿に度々登場する芸能界の伝説的英語講師、パトリック・ノパクン氏からの紹介だった。

■「また、見えちゃった」

　1990年1月、パトリック氏が代表を務める芸能事務所Jファクトリーへの移籍を翌月に控えていた中川勝彦さん。同事務所の母体であり、当時一世を風靡していた「Jトリップバー六本木」（飯倉片町）のVIPルームで、パトリック氏、中川さん、事務所の女性デスク（中川さんのお姉様）と私の4人で仕事の打ち合わせをする機会があった。

　そこで話を始めてから15分ほど経った時のことだ。突然、中川さんが立ち上がり「事務所に移動して話したいんですが」と言った。（筆者を含めた）他の3人は少々面食らいながらも、パトリック氏が「譜面とかの資料は事務所にあるから行こう」と同意し、西麻布の事務所へと移動することになった。そして4人が事務所に到着すると、程なくしてJトリップバーの黒服から電話が入った。

「VIPルームのソファーの後ろにあった巨大な硝子のオブジェが、なぜか急に倒れてソファーの上で粉々になったんです！ もし誰かに当たっていたら、命に関わるほどの大惨事になったはず」

　それはついさっきまで4人が座り、話していたソファーである。もともと霊感が強い筆者とはいえ、まったく予期せぬ事態に背筋が凍りつきそうになった。すると、女性デスクが筆者に向かってぽつんと言った。

「弟……。また何か見えちゃったかな。助けられたね」

　筆者は、この「また」の一言が気になって仕方なかった。

■「たぶん憑依されてるんだと思う」

　その翌月、筆者が再び事務所に出向くと、ちょうど中川勝彦さんと担当マネージャーがいた。間もなくマネージャーが外出し、部屋には中川さんと筆者の2人だけになったため、（先月の件もあったことだし）もしやと思って霊的な話を投げかけてみた。すると中川さんは、まるでそれを待っていたかのように、こう言った。

「4年前に沖田総司（※）を演じてからなんですよ、たまに危険予知ができるようになって……」
※ 1986年12月、時代劇「白虎隊」（日本テレビ系）で中川勝彦は新選組の沖田総司を演じた。

「もしや、勝彦さんのお誕生日と沖田総司のご命日は近くないですか？」

　ピンときた筆者がこう尋ねると、

「そう！ 1日違いなんですよ。しかも、沖田総司のお墓、ここから近いんですよ。元麻布の専称寺」

　やはり！ 2人の会話は止まらなくなり、やがて中川さんが

「たぶん憑依されてるんだと思う」

と言ったところでマネージャーが戻り、霊的対話は終了となった。ついに中川さんの能力の意味がわかったことに、筆者は少々の安堵を覚えていたことを思い出す。

　だが、勝彦さんの霊力を再び垣間見てしまう日は、そう遠くはなかったのだ。

 
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