徳大寺有恒に愛車を見つめられたら“奇跡が起きた!
徳大寺有恒に愛車を見つめられたら“信じられない出来事”が…!! 森での超恐怖体験と奇跡の生還秘話を元カメラマンが激白!
――数々の伝説的芸能人と交流し、知られざる姿を目撃してきたカメラマン「YAHIMONときはる」が今明かす真実!
2004年8月、筆者は撮影の移動中に小田原のパーキングに愛車を停めた。すると筆者のクルマから程近い場所に、多くの人だかりができていた。何だろうと思ってよく見ると、あの徳大寺有恒氏が人々から取り囲まれているではないか。

■筆者の愛車を凝視する徳大寺有恒
世代的にその名を知らない読者のために少しだけ説明すると、徳大寺有恒(1939~2014)氏は、日本を代表する自動車評論家だ。1976年の著書『間違いだらけのクルマ選び』(草思社)が77万部を売り上げ、日本におけるフォルクスワーゲン・ゴルフの評価を決定づけるとともに、「間違いだらけの○○」が当時の流行語になるなど、社会現象化したといっても過言ではない。
この日、おそらく徳大寺氏は自動車関連のイベントへと向かう途中だったようだが、パーキングに停まっているクルマを観察し始めると、やがて筆者の愛車の前で足を止め、じっくりと凝視されているではないか。
いったい何を言われるのだろうか……!?

しかし、その時は徳大寺氏から何かを言われることはなく、また緊張のあまり筆者も徳大寺氏に声をかけることができずパーキングを後にした。
その翌週のことだった。なんと、徳大寺氏が連載している自動車雑誌に、次のような評論が掲載された。
「ドイツ車の特注色、若竹色に乗っている若者を見かけた。神聖な力を感じ……」
筆者は、当時10年目の助手兼ドライバーだった男と共に、その寄稿に歓喜したのを覚えている。
■再会と目眩

そんな出来事から1年が過ぎた2005年8月、筆者はとあるパーティーに出かけた。
宴もたけなわ、そろそろ帰らなければ…… と思った時、ふと周囲を見渡すと、そこになんと徳大寺有恒氏がいらっしゃるではないか。
このチャンスを逃せば、二度とお会いできないかもしれない。考えるよりも先に足が動き、徳大寺氏のそばで“若竹色”の記事のお礼を伝えていた筆者だった。徳大寺氏は少々驚きながらも、こう仰った。
「あぁ、あの時の若竹色のBMWの人だね。良い色だったよ、太古から竹には霊力が宿っているから邪気も寄せ付けない……」
これがその時に撮らせていただいた徳大寺氏の写真である。特徴的な風貌も相まって「神々しい」以外の言葉が見つからないオーラを放っていた。
元来霊感が強かった筆者は、やはりこの御方には何か特別な力が宿っているとしか思えず、目眩を覚えるような感覚に陥ったことを今でも思い出す。
■森での恐怖体験と奇跡
2014年11月、徳大寺有恒氏は、惜しまれながら74歳で鬼籍に入られた。筆者は、その時もまだ徳大寺氏に褒めていただいた若竹色のBMWに乗り続けていた。
そして同年12月、奇妙な出来事が起きた。

あの日、筆者は大切に乗り続けている愛車で初めて山道を走っていたのだが、その途中でなぜか突然ナビが作動しなくなってしまった。同行者はいない。地図も持参しておらず、しかも運悪く携帯電話は事務所に置き忘れていた。
土地勘の全く無い、初めての場所。山道と崖。しかも日が暮れてきて、辺りは闇に覆われようとしていた。慎重に山道から抜け出そうとしていたが、電柱すらない細い道に入り込んでしまい、脱輪寸前。やっと少し広い道に出たかと思うと、なぜか元の道に戻ってきてしまう……。
そんな事を30分以上繰り返し、次第に不安が募ってきた。ふと気がつくと、もう周囲は真っ暗だ。周囲に集落がある気配も、連絡手段もない。冬の寒空の下、道に迷ったままガス欠になり、誰とも出会えなければ、それは死を意味することに気づき一気に恐怖がこみ上げてきた。
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