【未解決事件】凄惨すぎる『長岡京ワラビ採り殺人事件』と謎のメモ“この男の人わるい人”…犯人像は？

　なお、このほかのところとしては、目撃情報を元に探した謎の中年男や、ハイカー風だという20〜30代男2人組、さらには警察庁広域重要指定113号事件などで後に死刑判決が下った連続殺人犯・勝田清孝なども捜査線上に浮上したというが、中年男とハイカー風の2人組については特定ができず、勝田に至ってはたしかに強姦殺人などを繰り返していたものの、手口として必ずしも一致しているとはいえず、結局は犯人ではないと結論づけられた。また、この事件が発生した5年後には、市内に住む別の主婦・Gが、全身を刃物で滅多刺しにされた挙げ句に布団に巻かれて火をつけられるという、あまりにむごい手口で殺害される事件が起きており、その手口の残忍さから、ワラビ採り殺人との関連性を疑う声もあったが、結局、こちらの事件についても、真犯人が逮捕されることはなく、関連性についても不明のままとなっている。この事件については、ワラビ採り殺人と同様、筆者個人としては大変気になるところであるし、ネット上でもこの2つの事件について結びつける話が、未だに都市伝説的に出ては消えるを繰り返しているが、今回はあえて関係ないものとした上で、筆者が「首を傾げる」部分、すなわち、事件解明の鍵を握ると思しき前出の「メモ」に注目する形で、改めてこの事件を考察したいと思う。

<後編はこちら>

文＝野島居慎太郎

野島居慎太郎

日本の凶悪事件に詳しいライター

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