「ワクチンを打つと800人に1人巨人症になる」韓国で謎のワクチン陰謀論が流布される！

2021.09.30 09:00

新型コロナワクチン

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　感染拡大が止まらない新型コロナウイルスは、世界中で対応策となっているワクチンについて様々なデマが人々を不安に陥れている。国内の接種は1億回を突破、高齢者は8割以上が2回目を完了しているが、一方でSNSでは「接種すると体に磁石がくっつくようになる」などという話も拡散、接種後多くの人々が「接種したけど磁石がつかない」と報告しているほどだ。

　他にも「体内にワクチンの成分が残り遺伝情報が書き換えられる」とか「胎盤の形成に関わるタンパク質が壊され不妊になる」「5年以内に死ぬ」などのデマがネット上で拡散されており、福岡県では先日それらを集めたものを一覧にして役所に持参「ワクチン接種をいますぐやめろ！」と叫ぶ集団が登場した。

　世間に流れるデマは一時的な流行であることが多いため、そろそろワクチンデマにも飽きてきそうなものだが、韓国では8月上旬「ワクチンを打つと女性だけ800人にひとり巨人症になる」という奇怪な主張も新たに見つかった。「40代なのに２カ月で身長が８センチも伸びて、頭とアゴ、指などが長くなった。ワクチンを打ったら顔が変わってしまってショックを受けています」

　こうSNSで報告したのは過去に美容商品の通販広告にも出たことがあるという元モデルのキム・ミジョンさん、42歳。6月、まだ自国では40代以下のワクチン接種の予約が始まっていなかったことから、親族のいるシンガポールでワクチン接種。現地では米ファイザー、モデルナ製の接種を国が進めていたが、それとは別に民間クリニックが中国製ワクチンを有料接種していたからだ。シンガポールでは一部の人々が「アメリカ製ワクチンは8年後に死ぬ。政府が人口削減策のために計画したもの」「感染を引き起こした張本人の中国が作ったものが安全」といったデマが横行、他国とは逆に中国シノバック製の接種が人気となる奇妙な現象もあった。キムさんがそのデマを信じたわけではないが、海外からの渡航者とあって予約が簡単に取れる民間クリニックで接種。SNSで「早く海外旅行に行きたい」と喜びの報告をしていたのだが、韓国に戻った後に指やアゴが長くなっていることに気付いたという。

　「鏡を見ておでこが広くなっていたのに気づいて、最初は生え際が後退したのかと思いましたが、帽子をかぶってみて顔が長くなっていることが分かり、食事をするとアゴの噛み合わせが悪くなっていたので歯医者に行くと『骨格が変化している』と驚かれました。レントゲン写真でも顔の形が細長く変わっていることがハッキリして、診断の結果はホルモン異常による巨人症でした」（キムさん）