【実録】松任谷正隆の“のれん”にまつわる心霊秘話とは!? 元現場カメラマンが決死の初激白

■松任谷氏にお礼を… 祈りを込めた暖簾

　それから数カ月が経ち、10月になると前述の公演が帝劇で幕を開けた。筆者は、松任谷正隆さんがとある（今回の公演についての）インタビューで「僕にも楽屋はあるが、演者ではないから“のれん”はない。パンツでもかけようと思ったが怒られそうだから止めた」とジョークを仰っていることを知った。

　きっと、帝劇は霊験あらたかな神聖な場所（美空ひばりに関する過去記事を参照）だから、劇場の神様にウケるような事を言って気分を良くしてもらわないと、大事故にさえつながる危険があることを直感的にご存じなのだろう――と、次の瞬間パッと閃いた。

　そうだ！ 松任谷氏は、かねてより（ご自身は慶應ボーイだが）駒澤大学の駅伝チームを応援していらっしゃる。筆者の助手は駒大卒だ。まるで何かに突き動かされるように筆者はシャワーカーテンを購入し、助手に教えてもらって駒澤大学陸上競技部の寮へと向かったのだ。

　到着すると、運良く大八木弘明監督にお会いすることができ、ノンアポにも関わらず筆者の無茶振りにこころよく応じてくださった。

「今いる選手、来なさいー！」

と、選手たちを集めて筆者が持参したシャワーカーテンに寄せ書きしてくれた。そう、手前味噌ながら筆者は、松任谷さんの霊力を最大限に引き出し、そして運気も極限まで向上するであろうパワーが注入された「スペシャル楽屋のれん」を作ろうと思ったのだ。

　寄せ書きしてもらうと、帝劇へと走り、松任谷氏のもとへと届けた。それを一目見た松任谷氏は「こ、これは、凄い」と感動して下さった。その直後の写真がこれだ。ご自身のブログにも掲載していただいた。

　その後、公演はトラブルもなく大盛況のうちに千穐楽の幕を降ろした。松任谷由実の不動の人気、そして松任谷正隆氏の圧倒的才能と霊力が完全に作用し、さらには劇場の神様にも気に入られた結果だ。それ以外の何物でもない。そして筆者が松任谷氏に贈った舞台のれんが、その成功を僅かながらでもお支えすることができていたとしたら、これ以上に幸せなことはない。

文＝YAHIMON ときはる

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