【閲覧注意】マゴットセラピーで頭部の癌が悪化! 自然療法に潜む恐ろしいリスク(医学誌掲載)

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 マゴットセラピーは、ハエの幼虫であるウジ虫を利用して壊死組織を除去する治療法である。第一次世界大戦中、傷口にウジ虫が湧いている兵士の方が、湧いていない兵士よりも死亡率が低いことが確認されて以来、マゴットセラピーが注目されるようになった。現在では、慢性創傷(糖尿病性潰瘍や壊疽など、数カ月経っても治らない創傷)の代替療法として使用されている。ただし、マゴットセラピーの根底にある生化学的・生理学的メカニズムとそれに関連する潜在的なリスクに関しては、多くのことが不明なままである。

 医学誌「The Cureus Journal of Medical Science」には、マゴットセラピーが原因で菌血症(血流に細菌が存在する状態)にかかった70歳男性の症例を報告している。彼は妻と一緒に住み、リタイア後は地元の学校のグラウンド整備などさまざまな仕事に従事していた。喫煙歴があり、たまに酒を飲むという。

 男性は2012年に悪性リンパ腫と診断されたが、化学療法で寛解した。しかし、2次感染によって左側頭部に腫瘤ができ、1年以上かけて肥大していった。男性は自然療法を求めてマゴットセラピーを選択。その後、腫瘤の治療期間中に転倒し、救急科へ搬送された。男性のバイタルサインは安定していて、熱はなかった。しかし、左のこめかみに非常に大きな潰瘍性および浸潤性の軟部組織病変があり、ウジ虫の侵入を伴う菌血症が認められた。

 入院した男性の白血球数は正常だったが、炎症マーカーである赤血球沈降速度とC反応性タンパク質の値が上昇した。腎機能は正常だった。耳鼻咽喉科で組織生検を実施したところ、扁平上皮癌であることと、左側頭部の傷が細菌感染症にかかっていることが判明した。彼は1週間の入院でレボフロキサシン(ニューキノロン系の合成抗菌薬)を経口投与された後、退院した。最終的には、患部を広範囲に切除する手術を受けた後、放射線療法が行われた。

 マゴットセラピーは有用性が期待される一方で、細菌感染症を発症するリスクも伴うことは認識しておくべきである。ウジ虫は、抗菌ペプチドとして知られるディフェンシンを分泌し、抗菌作用をもたらすとされる。だがその一方、ウジ虫に関連する細菌とその病原性に関しては解明されていない。

 男性に見られた菌血症は、衛生状態の悪さや創傷治療の欠如などが原因で発症する事例が報告されてきた。そして、今回の症例は、自然に発生する蠅蛆症だけでなく、医学的な創傷治療として利用されるマゴットセラピーでも菌血症を発症する可能性があることを示唆している。マゴットセラピーを選択する場合、リスクがあることを理解しておくことが求められる。
(文=標葉実則)

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