映倫が震えたグロホラー映画『真・事故物件』佐々木勝己監督に直撃インタビュー!「グロで癒やされる人もいる」

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佐々木勝己監督(撮影=田口るり子)

 現在公開中のTOCANA製作映画『真・事故物件/本当に怖い住民たち』が全国に旋風を巻き起こしている。「事故物件に住んで幽霊をカメラに収めるまで帰れない」という企画にユーチューバーとアイドルの卵たちが挑戦するも次々と心霊現象に襲われ、その場所が日本犯罪史上もっとも凄惨なバラバラ殺人の現場であることが判明、やがて恐ろしい隣人まで現れ…… という現代的なプロットに“限界まで攻めた”グロテスク描写を重ねながら、しかし決してそれだけでは終わらない鑑賞者の予想を超えた帰結と余韻を残す、Jホラーの新たな地平を切り拓いた問題作だ。

 多くの人の度肝を抜いている本作の監督・脚本を務めた人物こそ、佐々木勝己。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019の正式招待作品『星に願いを』で一躍注目を集め、『真・事故物件』によって初めて全国の劇場にその名を轟かせることになった、日本映画界きっての新星だ。作品の深部と現場の全てを知る監督自身が、アツい想いと裏話をあますところなく語ってくれた。

■僕はゴアを撮り続ける

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佐々木勝己監督(撮影=田口るり子)

――『真・事故物件』、とても楽しめました。怖さはもちろん、斬新な音楽の使い方や終盤に向けて爽快感へと変わる加速力など、今までのホラー映画で見たことがないものでした。監督としてはいかがですか?

佐々木勝己(以下、佐々木)  最後はブーストをかけたいと撮影中から考えていて、実現できたのは良かったです。

――事故物件というメインテーマに、悪魔祓い、バラバラ殺人、血まみれなど様々な要素が投入されていますが、その真意とは?

佐々木  ご依頼をいただいて、最初からやりたい要素をごった煮にしたいと思っていたんです。脚本を書いているうちに、ベースとなる実録部分がだんだんファンタジーになっていきました。

――原案を見たときはどう思われたのでしょうか?

佐々木  「事故物件」と「ユーチューバー」を取り扱うのは、正直難しいと思いました。また原案には「あさま山荘事件」のような要素もあったのですが、お互いさすがにそれは…… となりました(笑)。

 まずは、とにかく事故物件をちゃんと怖いものにすることを目指し、それから原案よりもグロを含めた恐怖描写は多くなりました。前半のJホラー要素のタイミングや間も、“本家”より怖くなるように慎重に編集していきました。でも、Jホラーの王道のような作品は、自分としては得意じゃないんですよ。ラストに向けてのハチャメチャな展開が自分の持ち味だと思っています。

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(C)TOCANA映画制作プロジェクト

――最後の展開には監督の味が出ていました。やり切った思いはありますか?

佐々木  最終日の撮影は予定の時間を過ぎて、夜に撮影していたはずなのに、外に出たら昼になっていましたね。もう時間の感覚もなくなっていました。心ここにあらずの状態でしたが、撮り切ったとは思います。

――ホラーの怖さにもいろんな種類があると思います。佐々木監督が本作で目指したものとは?

佐々木  僕は、ゴア映画(所謂スプラッター映画。70年代ぐらいまでは、ゴアと呼んだ)、エクスプロイテーションムービー(B級映画)に憧れがあったんです。例えば、ルチオ・フルチ監督、ブルーノ・マッティ監督、日本だと『ギニーピッグ』シリーズとか。当時はビデオで鑑賞して、「ヤバイ映画だ」「変な映画だ」という衝撃が凄まじかったです。そんな風にホラーが娯楽として第一線だったころの映画を、復興はできなくても、何かしらの形に継承したい思いがありました。

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『ギニーピッグ』

 過激なホラー映画は、カルチャーのメインストリームになくても、映画館やストリーミングなど自分で選択して見ることができるなら、あったほうがいいと僕は思っています。川松尚良監督(※)に言われた好きな言葉があります。それは「『風と共に去りぬ』で泣けない人もいるんだよ」です。だから『真・事故物件』が癒やしになる人、生きる力になる人も一定数いるはずです。ニッチな映画は消えてはいけないんです。だから、Jホラーよりさらにコアなゴア描写に特化した『真・事故物件』を才能あふれた若者が見て、道を踏み外してくれるかもしれません。それも狙いなんです。本音をいうとまっとうに映画を作るならグロはやらないほうがいいとアドバイスしたいですけどね……。

――この作品には、次世代につなぐ熱い思いもあったんですね。ホラー監督の川松尚良さん(※)も佐々木監督のことを「ゴア映画に誠心誠意取り組んでいるのは、僕と佐々木監督だけだ」と褒めていました。

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佐々木勝己監督(撮影=田口るり子)

佐々木  たしかに周りを見ても他にいないですね……。

 でも例えば、アクションはコメディになりえますし、アクションとの両立もできます。全てのジャンルはつながっているんですよ。だから、グロくても感動する映画、ゴアでもスッキリする映画があっていいんです。ゴアな表現は、普通より味が濃いけど、あくまでも手段なんです。これが好みの人に届いてほしいので、今回たくさんの劇場で公開されるのがすごくありがたいです。

 ここ10年ほど言われてますが、いろんな分野の二極化が映画にも起きています。インディーズか、大作か、という形です。その中間の、商業ベースで変な味付けのものが減っています。たしかに年齢制限などの配慮は重要ですが、配慮され尽くしたものばかり見ていると映画への感動がなくなってしまいます。過激な映画で育ったり、それを見て映画を撮ろうと思った人もいてほしい。次世代のそういう人たちが出るまで、僕はゴアを撮れたらいいなと考えています。

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