田原俊彦が発した“謎の一言”に命を救われた元カメラマンが激白！ 霊能者も驚いた守護霊事件とは!?

――数々の伝説的芸能人と交流し、知られざる姿を目撃してきたカメラマン「YAHIMONときはる」が今明かす真実！

　昨年10月に寄稿した1980年の田原俊彦にまつわる心霊譚。多くのファンから大反響を呼んだようだが、寄せられた多くの要望にお応えして、あの話の続きを今初めて明かしたいと思う。

■岩浜から異様な妖気

　1985年7月某日、筆者は大磯ロングビーチにいた。前年から「夜のヒットスタジオ」の撮影でお世話になっていた疋田プロデューサーとのご縁で、「第16回 オールスター紅白水泳大会」も撮影することになったからだ。早朝から収録する大がかりな人気番組だったため、出演歌手もスタッフも前日夜に現場入りして、大磯プリンスホテルに宿泊するスケジュールだった。筆者もアシスタントの運転する車で、同ホテルにチェックインした。

　1957年に開業した大磯ロングビーチだが、なぜ海の目の前にこれほど大掛かりなプール施設ができたのか。それは大磯の海岸は岩浜で波が高く、事故が多発したことにより遊泳禁止になっているからだ。もともと霊感の強い筆者だが、幼少期は夏休みに何度もこのプールを訪れており、（もちろん施設自体は幸せなオーラで満ちているものの）そこから岩浜を見下ろす度にただならぬ妖気を感じ、必ず腹痛を起こしていたことを覚えている。それが、まさか大人になってあれほどの恐怖を体験する日がくるとは――。

■田原俊彦が口元に手を当てながら…!?

　37年前の撮影現場は関係者用のIDなどは存在せず、全員が“顔パス”の時代だった。だがこの時の撮影では、新人スタッフに把握されないと困る事情から、筆者は所属芸能事務所名が印字された「感謝バッジ」を左胸につけていた。その本来の主旨は「感謝の気持ちで何でもお手伝いします（事務所が違っても）」というもので、例えばドリンクの運搬など、事務所の垣根を越えて協力しますという意味だった。

　ともあれ早朝、現場が動き出して関係者一同が慌ただしくしていた最中に、それは起きた。海が目の前にあるステージで歌唱のリハーサルをしていた田原俊彦に軽く会釈し、筆者も撮影の準備をしていたのだが、今まで一度も故障したことがない露出計が全く作動しなくなった。有り得ないトラブルにアシスタントは、駐車場へと急いで予備を取りに走る。すると、筆者が1人になった次の瞬間、大きな波音とともにフェンスに通常はあり得ないほど激しい波しぶきが打ち寄せ、筆者は全身が水浸しになるとともに、なぜか両脚が誰かに引っ張られたように“つって”しまい、身動きが取れなくなってしまったのだ。

　予期せぬ事態に命の危険を感じながらも、なぜか田原俊彦から神がかり的な波動を感じ、筆者は思わず一眼レフを向けてシャッターを切った。すると、ファインダー越しに見る田原が、口元に手を当てながらこちらに向かって何か言葉を発している。聞き耳を立てると、どうやら「胸の“それ”を外して」と言っているようだ。筆者は一瞬何のことかわからなかったが、すぐに「感謝バッジ」のことかと気づき、言われたとおり外すとアスファルトの上に放り投げた――と、その途端に足の“つり”は治まり、大波がまた打ち寄せるかもしれないその場から無事に離れることができたのだ。田原俊彦の方をもう一度見ると、彼は何事もなかったかのようにバスローブ姿でリハーサルを続けていた。

　衝撃的な出来事に驚いた筆者はすぐに公衆電話で親しい霊能者に電話をかけた。すると

「海で命を落とした方々が、『何でも手伝います』のバッジに激昂して機材を故障させ、1人きりになった貴方の脚を引っ張ったのでしょう。それを瞬時に感じ取った田原さんが、霊に気付かれぬように口元を手で隠しながら『バッジを外しなさい』と教えてくれたのですよ。田原さんは強い霊力を持つ御方ですが、たとえご自身が無意識でも、霊力で人を救うとすさまじく疲労するものですから気をつけてあげて。貴方にできるのは、今日の田原さんの撮影を全うすること」

と言われ、すべてに納得した筆者だった。

 
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