ビル・ゲイツはサル痘の感染拡大を予見していた? 事前シミュレーションの恐ろしい内容が判明

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サル痘ウイルス 「国立感染症研究所」より引用

 ヨーロッパをはじめ、オセアニア、中東と世界中に広がりを見せる「サル痘」。構造的に天然痘ウイルスと近縁であり、よく似た症状が現れるというこのウイルス性感染症の死亡率は、国立感染研究所のデータによると1~11%(国の医療体制によって大きな差がある)。予防には一部の天然痘ワクチンが有効とされる。WHO(世界保健機関)は、今回の感染拡大を「異常事態」として警戒。日本の外務省も発生国への渡航に注意を呼び掛けている状況だ。従来のサル痘は、主にアフリカ地域からの帰国者が発症するケースがほとんどで、感染力も弱いとされていたが、今回なぜ全世界的に拡大しているのだろうか。

■ビル・ゲイツはサル痘の感染拡大を予見していた!?

 インターネット上では早速「今回のサル痘の感染拡大はビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)によって予言されていた」という声が上がっている。過去のビル・ゲイツ氏の発言を調べたところ、2021年11月に英国の政治家ジェレミー・ハント氏との対談で、「バイオテロリストが天然痘をまく可能性」について警告を発していたことがわかった。対策としては「安価なワクチン製造工場を増やすこと」「各国がパンデミック対策にもっと資金を投資し、WHOがパンデミックをより監視できるよう再編すること」だと指摘している。

 さらに同氏は、今年2月18日にドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で、「新型コロナウイルスのリスクは減ったが、また次のパンデミックが発生する。新たなパンデミックは、コロナの系統とは異なる病原体を起源とするだろう」という、予言めいた演説を行っていた。

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画像は「Interesting Engineering」より引用

 そして、偶然にしてはあまりにもタイムリーに思える今月、まさにサル痘の蔓延と同時期に「次のパンデミックをどう防ぐか」という著書まで出版しているのだ。

 また、ビル・ゲイツ氏のみならず、FDA(アメリカ食品医薬品局)もサイト上で「WHOは天然痘を1980年に根絶したと宣言しましたが、天然痘の原因であるビオラウイルスが生物兵器として使用される懸念があります。」と警告をしており、去年6月4日に天然痘の治療薬として「Tembexa(brincidofovir)」を新しく承認している。

■サル痘パンデミックのシミュレーションが行われていた!

 さらにもう1つ不思議な出来事が起きていた。2021年3月17日、核脅威イニシアティブ(Nuclear Threat Initiative、NTI)がミュンヘン安全保障会議と連係して、サル痘のバイオテロが発生した場合のシミュレーションを実施していたのだ。

 NTIとは日本国内ではあまり馴染みがない組織だが、2001年に米国の元上院議員でオバマ元大統領の非公式アドバイザーを務めるサム・ナン氏と、アメリカのメディア王で慈善活動家のテッド・ターナー氏によって設立され、大量破壊兵器や生物兵器、サイバーセキュリティテロなどの防止に取り組む組織だ。現代表はオバマ政権時代に米国エネルギー長官を努めたアーネスト・ジェフリー・モニス氏。そして、このNTIは2018年1月、ビル・ゲイツ氏の財団から25万ドルの支援を受けている。

 そのNTIが行った「サル痘」パンデミックのシミュレーション資料に書かれているのは、以下のような内容だ。

1. 2022年5月15日にBrinia(シミュレーション上の架空の国)でワクチン耐性のない新種のサル痘のバイオテロが発生する。
2. 2023年1月10日頃までに83カ国で7000万人が感染、 130万人が死亡。
3. 2023年5月10日頃までに世界中で4億8000万人が感染、2700万人が死亡。
4. 2023年12月1日頃までに 32億人が感染、 2億7100万人が死亡。

 現実には5月7日にイギリスで最初の感染者が出たが、シミュレーション上での設定と時期も近いうえ、イギリスの古称は「Britania」である。まるで予言のような内容になっているのだ。

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