「台湾―西日本地震連鎖の法則」 今こそ高めておきたい防災意識
18日午後2時44分、台湾南東部・台東県でM6.8の地震があった。震源の深さは7km、震度は6強を観測、これまでに1人が死亡、160人以上が負傷した。
台湾で起こった地震ではあるが、日本にとっても他人事ではない。なぜなら今回の地震を引き起こしたフィリピン海プレートは日本側にも沈み込んでいるからだ。地震研究家の百瀬直也氏は、台湾で地震が起こると特に西日本で1年以内に大地震が続くという「台湾―西日本地震連鎖の法則」を指摘している。実際に2018年2月6日に、花蓮県でM6.4の地震(2018年花蓮地震)が発生した4カ月後には、M6.1震度6の大阪府北部地震(6月18日)が起こった。
さらに、今回の台湾地震は以前から危惧されている「南海トラフ巨大地震」の前兆と見ることもできるだろう。以下、台湾地震と南海トラフ巨大地震の関連を指摘した百瀬直也氏の記事を再掲する。来る巨大地震に向け、防災意識を高めていただきたい。
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2月6日(日本時間7日)に台湾東部で発生した花蓮地震(M6.4)では、建物倒壊などにより17人が命を落とすなど深刻な被害が出ている。今後は、台湾と同じくフィリピン海プレートが沈み込む日本列島でも大地震が起きると警告する地震学者も少なくない。

そんな中、筆者はある驚くべき法則を発見してしまった。台湾で大きな地震が起きた後は、約1年以内に西日本を大地震が襲うケースが非常に多いのだ。今回は大至急、「台湾―西日本地震連鎖の法則」をお伝えする。
■恐怖! 2月の台湾地震と南海トラフ巨大地震は発生メカニズムが同じ
日本と台湾の地理的共通点は、どちらも「リング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)」上に位置することだが、ともにフィリピン海プレートが沈み込んでいる点も共通している。関東以西では、フィリピン海プレートが北側のアムールプレート(旧概念ではユーラシアプレート)の下に沈み込むが、それをわかりやすく示した図を紹介しよう。気象庁気象研究所地震津波研究部の弘瀬冬樹氏が公開しているものだ。

このように、両プレートの境界は九州・四国・紀伊半島などの南沖に位置しているのだが、実際は図の赤線で示されるように、フィリピン海スラブ(※)は九州や中国地方の中央部分、さらに近畿地方では日本海まで達するほど遠くまで沈み込んでいることがわかる。つまり、フィリピン海プレートが活発化している時、赤線で示された地点まで影響を受ける場合もあることになる。また、東に目を向ければ同プレートは茨城県の地中まで達しているため、この付近で多発する地震の多くも、やはりプレート活動が大きく影響しているのだ。
※ 他のプレートの下に沈み込んでいるプレートのこと
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2023.05.19 13:00スピリチュアル「台湾―西日本地震連鎖の法則」 今こそ高めておきたい防災意識のページです。百瀬直也、南海トラフ地震、台湾地震などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで