『ピーテル・クラース画「ヴァニタス」(1630年)』

1660年1月1日はオランダ黄金期に静物画の大家として活躍した画家、ピーテル・クラースが死亡した日である。
オランダの都市、ハールレムで活動をしたクラースはまた、骸骨などで人間のはかなさを表現した絵画の一ジャンル「Vanitas(ヴァニタス)」に大きな影響を与えた作家として知られている。
「vanitas」とはラテン語で「虚栄、はかなさ」を意味する言葉であり、時計や花、ロウソク(燭台)などの移ろいやすいものと人骨を同時に描くことによって、人間の人生のはかなさを表現する手法として16〜17世紀に確立された。
これはバロック期の芸術を象徴する概念のひとつであり、14世紀頃からヨーロッパを中心に確立された「memento mori(死を想え)」という概念に引き続く《デス・カルチャー》であった。
「vanitas」の象徴的な作家であるクラースが1年の最初の日に亡くなったということ自体が、人間と死がいかに不可分であるかを暗示しているようだ。

(画像はWikipedia Pieter Claeszより使用。Public Domain)

1月1日の不幸

1660年
【死去】ピーテル・クラース(Pieter Claesz)【画家/オランダ】

はオランダ黄金期に静物画の大家として活躍した画家。オランダの都市、ハールレムで活動をし、骸骨などで人間のはかなさを表現した絵画の一ジャンル「Vanitas(ヴァニタス)」に大きな影響を与えた作家として知られている。1660年1月1日に死亡。推定没年齢62〜63歳。

1956年
【群衆事故】「弥彦神社事件」

新潟県西蒲原郡弥彦村にある彌彦神社で年越し行事として行なわれた「新春餅まき」に集まった3万人の初詣客が石段付近で衝突。行き帰りの客が折り重なって玉垣が崩れ、124人が圧死、重軽傷者も77人を数えた。前年の豊作のために出かける参拝客が多かったことが災いしたともいわれている。

1973年
【自殺】【獄中死】森恒夫【活動家】赤軍派のリーダーから連合赤軍最高幹部に登り詰めた新左翼活動家。永田洋子と二人で1971年〜1972年の「山岳ベース事件」を指揮し、12人もの同士を殺害したが、1972年2月17日に永田と下山したところを逮捕され、翌年1月1日に東京拘置所内の独房で首吊り自殺をした。没年28歳。赤軍派の塩見孝也、坂東國男宛の遺書の中で自らの責任を悔い、自らに死刑を科す旨の内容が書かれていた。
1995年
【自殺】フレデリック・ウェスト(Frederick Walter Stephen West)【殺人犯/イギリス】

1964年から1992年の間に少なくとも12人の少女を強姦殺人していたシリアルキラー。その犠牲者の中には最初の結婚相手やその義娘、さらには2人目の妻であり共犯者であるローズマリーとの間にできた娘も含まれていた。徹底的に解体し強姦を伴うその偏執的な犯行は、実の父が妹の近親相姦を公言し、獣姦を指導するなど、複雑な家庭環境に育ったことが原因と言われている。娘の友達による通報により1922年8月に逮捕され、裁判にかけられる前に王立バーミンガム刑務所の独房で首吊り自殺をした。没年53歳。遺書には妻のローズマリーへの愛が綴られていたが、その妻も同年11月に終身刑が確定し獄中で首吊り自殺をしている。

2005年
【死去】出羽錦忠雄【大相撲力士・指導者】

初っ切りの経験もした元関脇の大相撲力士。現役引退後は年寄・田子の浦として日本相撲協会に務める傍ら、大相撲テレビ中継の解説や『底抜け脱線ゲーム』等のテレビ出演で知られる”タレント親方”であった。膵臓ガンで79歳没。テレビ中継での解説中に急遽川柳を詠むことでも知られていたが、辞世の句は「孫の手握り にっこりと まごまごせずに 友のいる国」であった。

2007年
【航空事故】「アダム航空574便墜落事故」インドネシアの格安航空会社「アダム航空」のスラバヤ発スラウェシ島マナド行き574便が目的地付近で行方不明になり、航空会社の不手際もあり10日後の1月11日まで捜査が難航した。結果的には雷雨の中、慣性航法装置 (IRS)が故障し事後処理を誤った操縦士の操作により機体が空中分解したとの発表が。乗員乗客全員の102人が死亡した。整備を怠るなど安全面への配慮が欠けていたとしてこの事件を機にアダム航空は倒産。
2013年
【死去】パティ・ペイジ【歌手/アメリカ合衆国】

『テネシー・ワルツ』を始めとした数々のヒット曲を連発し、”1950年代で最もレコードセールスを記録した”世界的な女性シンガー。1940年代から最晩年の2000年代までステージに立ち続けた息の長い歌手であった。最晩年は肺病と心臓病を患い、カリフォルニア州エンターシスの老人ホームで死亡した。没年85歳。