『安室奈美恵の「RESPECT the POWER OF LOVE」のCDジャケット』

1999年3月17日は元歌手の安室奈美恵の実母が殺害された日である。
母親の再婚相手の弟という安室とは血縁関係にない人物とはいえ、親類縁者による殺人事件であり、自動車で轢いた後になたを振り下ろし殺害するという残忍極まりない犯行であった。
その後逃走した犯人は山中で服毒自殺したためにその動機が知られることはなかったが、日頃から不仲な関係であったことが伝えられている。
奇しくもこの日は前年の第一子出産・休養を経ての歌手活動再開を告げる復帰第一弾シングル『RESPECT the POWER OF LOVE』の発売日でもあった。
まだこの当時21歳であった安室はこの事件を期に引退を考えたというが活動を再開し、昨年9月30日をもって芸能界から引退した。
突然の引退という印象が強いが、ここまでの不幸を乗り越えて長年にわたり光り輝く舞台で歌い続けることは、彼女にとって重荷であったのかもしれない。

(画像は『RESPECT the POWER OF LOVE」(1999年/avex trax)』)

3月17日の不幸

1008年
【死去】花山天皇【天皇】

平安時代中期に第65代天皇(984年〜986年)となった人物。969年に皇太子となり、984年に天皇へ即位。986年に出家し退位(「寛和の変」)。996年、「花山法皇襲撃事件」が起こり中関白家の内大臣であった藤原伊周・隆家に矢で法衣を射られ、その後、伊周・隆家は太宰府へ左遷(「長徳の変」)。1008年3月17日死去。没年39歳。

1272年
【死去】後嵯峨天皇【天皇】

鎌倉時代に第88代天皇(1242年〜1246年)となった人物。1242年、第87代天皇・四条天皇が急死したため、天皇に即位。1246年に後深草天皇に譲位し院政を開始。1268年、出家し法王へ。1272年3月17日に死去。没年51歳。

1853年
【死去】クリスチャン・ドップラー(Christian Andreas Doppler)【物理学者・数学者/オーストリア】

波と観測者との相対関係に関する数式「ドップラー効果」を発見したことで知られるオーストリアを代表する物理学者。呼吸器疾患で当時はオーストリア帝国に属したベネチアにて死亡。没年49歳。

1942年
【夭折】谷豊【盗賊・諜報員】

福岡生まれながらマレーに渡り“ハリマオ”もしくは“モハマッド・アリー・ビン・アブドラー”の名で窃盗団を形成した盗賊。マレー半島全域でその活動を続けたが、逮捕され服役。その最中に現地の精通者として目を付けた満州国の諜報員、神本利夫にスカウトされ日本陸軍の諜報員として“ハリマオ盗賊団”は再結成。対イギリス用の工作員として活動したが、その最中にマラリアに羅漢。しかし治療薬のキニーネ剤を「マレー人は白人の作った薬は飲まない」として拒絶し、現地の治療薬サイの角の粉末を服用し続け、そのまま衰弱して死亡した。没年30歳。

1960年
【航空事故】「ノースウエスト航空710便空中分解事故」

1960年3月17日、シカゴ・ミッドウェー国際空港を離陸したマイアミ行・ノースウエスト航空710便(ロッキードL-188Cエレクトラ)がインディアナ州のカネルトン上空で空中分解した事故。事故原因はプロペラの異常振動とされ、この振動によリフラッター現象が起こり主翼が分解されることとなった。この事故により乗員乗客合わせた63人全員が死亡。

1976年
【死去】ルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti)【映画監督/イタリア】

20世紀イタリアを代表する映画監督および舞台演出家。プライベートでは同性愛者として知られる。イタリアの貴族の家に生まれ、幼少期から芸術に親しむ。1928年、舞台俳優および美術スタッフとして働く。1936年、映画監督ジャン・ルノワールと出会い映画製作の道へ。1942年『郵便配達は二度ベルを鳴らす』で映画監督デビュー。その後、舞台やオペラの演出を行ない、1948年に映画『揺れる大地』で監督へ復帰、同作でヴェネツィア国際映画祭・国際賞受賞。以後、『ベリッシマ』(1951年)『夏の嵐』(1954年)を発表し、1957年『白夜』で同映画祭で銀獅子賞受賞。1960年、ネオレアリズモの集大成的作品と称される『若者のすべて』で同映画祭・審査員特別賞および国際映画批評家連盟賞を受賞。1963年、代表作のひとつカンヌ国際映画祭・パルム・ドール受賞作『山猫』を発表。1965年『熊座の淡き星影』でヴェネツィア国際映画祭・金獅子賞受賞。1969年、自身のパートナーであった俳優・ヘルムート・バーガーが出演した『地獄に堕ちた勇者ども』を発表。1971年、カンヌ国際映画祭・25周年記念賞を受賞した『ベニスに死す』を発表。1972年、大作『ルートヴィヒ』を発表。死の直前まで『家族の肖像』(1974年)、『イノセント』(1976年)といった作品を発表し続け、1976年3月17日、脳卒中で死去。没年69歳。

1990年
【自殺】キャプシーヌ(Capucine)【女優・モデル/フランス】

フランスで若くして一流ファッションモデルとして成功した人物であり、アメリカに渡り女優でも大成した人物。代表作に3作に出演した『ピンクパンサー』シリーズなど。私生活では長年の鬱病に苦しみ、スイス・ローザンヌの自宅か飛び降り自殺。没年62歳。死後、遺言でその財産は親友のオードリー・ヘップバーンに託され、ユニセフと赤十字社のために使われた。

1992年
【テロ】「ブエノスアイレス・イスラエル大使館自爆テロ」

1992年3月17日、アルゼンチン・ブエノスアイレスのイスラエル大使館でイスラム過激派・Islamic Jihad Organization(イスラムジハード組織)が起こした自爆テロ。この爆発によりテロの犯人を含む30人が死亡、242人が負傷した。主犯は同組織創設者イマード・ムグニヤとされ、その後、2008年に暗殺されている。

1999年
【殺人事件】「安室奈美恵実母殺害事件」

1999年3月17日に元歌手の安室奈美恵の実母が再婚相手の実弟に殺害された事件。安室とは血縁関係にない人物とはいえ、親類縁者による殺人事件であり、自動車で轢いた後になたを振り下ろし殺害するという残忍極まりない犯行であった。その後逃走した犯人は山中で服毒自殺したためにその動機が知られることはなかったが、日頃から不仲な関係であったことが伝えられている。奇しくもこの日は前年の第一子出産・休養を経ての歌手活動再開を告げる復帰第一弾シングル『RESPECT the POWER OF LOVE』の発売日でもあった。

2007年
【死去】船越英二【俳優】

大映第2期ニューフェイスに合格し映画『第二の抱擁』で俳優デビュー。脇役を演じることが多かったが、1949年の市川崑監督作『野火』の主演で国内外の高評価を獲得し、一躍スターに。大映倒産後は『時間ですよ』『熱中時代』『暴れん坊将軍』等のテレビドラマで活躍した。2001年のドラマ『旗本退屈男』を最期に俳優業を引退。誕生日の3月17日に脳梗塞で死亡した。没年84歳。実子も俳優として活躍する船越英一郎。