『リンダ・ラヴレース主演映画「Deep Throat」(1972年)のポスター』

2002年4月22日は、アメリカ史上最も興行的に成功した映画『ディープ・スロート』の主演で一躍有名になったポルノ女優、リンダ・ラヴレースが同年4月3日に起こした自動車事故が原因で死亡した日である。
そして、そのちょうど8年前、1994年の4月22日は、1972年の政治スキャンダル「ウォーターゲート事件」で、アメリカ大統領では唯一任期の途中でその職を追われたリチャード・ニクソン元大統領の命日でもある。
「ウォーターゲート事件」の真相発覚の決め手になったのは、事件当時にポルノ映画ながら過去最大規模に大ヒットしていた映画『ディープスロート』から取った“ディープスロート”なる仮面告発者の証言によってだった。
当代きってのポルノ女優と大統領の死という、一見なんの関係もない二人のアメリカ人の死亡した日が全く同じであった事実から考えると、生前から、恐ろしいほどに絡み合っていたと思わずにいられない。

(写真はWikipedia Deep Throatより。Public Domain)

4月22日の不幸

1858年
【処刑】【自殺】大原幽学【農政家】

「先祖株組合」という農業協同組合を世界で初めて立ち上げた農民の指導者的な人物。組合の解散などの弾圧に耐えかねて墓地で切腹した。没年61歳。

1933年
【死去】ヘンリー・ロイス(Sir Frederick Henry Royce)【技術者・実業家/イギリス】

20世紀初頭イギリスの自動車技術者および実業家でロールス・ロイス共同創業者のひとり。家の倒産後、叔母から援助を受けながら1878年にグレート・ノーザン鉄道の工場に就職。1884年、電気部品製造会社ロイス&カンパニーを設立し、耐久性の高い直流発電機や電動クレーンなどを開発。1903年から自動車の開発に着手、翌年に初のロイス車である『ロイス・10HP』を完成させる。晩年はも自動車技術者として活躍し、1933年4月22日、病により死去。没年70歳。

1992年
【火災】【爆発事故】「グアダラハラ爆発事故」

1992年4月22日、メキシコ・グアダラハラの下水道にガソリンが流入し引火・爆発した事故。この事故により、254人が死亡、1,400人が負傷、15,000人が家を焼失した。原因は4日にわたり国営石油会社ペメックスの送油管からガソリンが漏れ出していたことであった。事故後、ペメックスの責任者などが数人が逮捕されたが釈放されている。

1994年
【大量殺人】「殺人鬼ルイス・ガラビート逮捕」

1994年4月22日、コロンビアでストリートチルドレンなど子供170人から400人近くを強姦・殺害したとされるルイス・ガラビートが逮捕された。ガラビートの証言から発見された遺骨は138人となっている。

1994年
【死去】リチャード・ニクソン(Richard Milhous Nixon)【政治家/アメリカ合衆国】

ベトナム戦争撤退や冷戦終結への貢献などで知られる1969年就任の第37代アメリカ合衆国大統領。大統領選挙期間の盗聴問題が明らかになった「ウォーターゲート事件」(1972年)で辞任。任期中に辞任した唯一の大統領として知られる。事件が起こった年に大ヒットしていたポルノ映画から取られた”ディープスロート”なる人物からのリークで事件は白日のものとなった。脳卒中で死去。没年81歳。

1997年
【テロ】「ペルー日本大使公邸占拠事件」

1996年12月17日、ペルー・リマのペルー日本大使公邸にトゥパク・アマル革命運動(MRTA)のグループが侵入し、駐ペルー日本国特命全権大使・青木盛久らを含む、およそ600人を人質に立て籠もっていたが、1997年4月22日、警察の突入により人質が解放され、立て籠っていたテロ・グループ全員が射殺された。突入の際に、ファン・バレル中佐、ラウル・ヒメネス中尉、人質となっていたカルロス・ジュスティ最高裁判事が死亡した。

2003年
【事故死】リンダ・ラヴレース(Linda Lovelace)【女優/アメリカ合衆国】

アメリカ史上最も興行的に成功した映画『Deep Throat(ディープ・スロート)』の主演で国民的ポルノ女優として一躍有名になった女優。2002年の4月3日に自動車運転中に事故。その後4月22日に死亡した。晩年はポルノ映画の出演は無理矢理銃を突きつけられて決意したと語り、ポルノ映画産業自体を非難していた。没年53歳。

2004年
【爆発事故】【鉄道事故】「龍川駅列車爆発事故」

2004年4月22日、朝鮮民主主義人民共和国・平安北道龍川郡の鉄道平義線・龍川駅付近で、硝酸アンモニウムを積んだ列車が爆発。この爆発により、駅周辺にいた161人が死亡、およそ1,350人が負傷した。

2005年
【自殺】ポール牧【芸人】

関武志との「コント・ラッキー7」などで活躍した東京の芸人。晩年は”指パッチン”でブレイクした。曹洞宗の住職である父親を持ち、自らも修業を経験し、2002年には自ら司友山一道寺を作り上げその住職に収まったことも。最終的にはまた芸人と活動していたが、新宿区の自宅マンションから飛び降り自殺した。63歳没。

2015年
【社会事件】「首相官邸無人機落下事件」

2015年4月22日、東京都千代田区永田町の総理大臣官邸屋上に、DJI社製の小型マルチコプター『Phantom』(ドローン)が落下した事件。落下したドローンには小型カメラと微量のセシウム134およびセシウム137が入ったプラスチック製容器を積載されていた。この事件による死者・負傷者は無く、事件後に福井県在住の元自衛官・山本泰雄(当時40歳)が自首したため、威力業務妨害容疑で逮捕された。

2015年
【怪死】【事故死】萩原流行【俳優】

ドラマ『スケ番刑事Ⅲ』『教師びんびん物語』等の怪演を皮切りに、独特の存在感をテレビ・映画で発揮し続けた個性派俳優。ウェスタン・ファッション、猫好きなどのプライベート面でもユニークな印象を与えていたが、極度の鬱病に悩まされる生活を送っていた。2015年4月22日に運転していたバイクが高円寺付近で転倒し、後続車両に轢かれて死亡したと報道があった。しかし、その後警察発表に納得できないとして妻が記者会見、さらに後日には護送車のドライバーを務めた高井戸書の警部補が書類送検されるなど明らかに不審な事故となっている。一説によれば警察車両に轢かれて死亡したのではという噂もあり、未だその真相は明らかになっていない。没年62歳。

2015年
【死去】船戸与一【小説家】

主に冒険小説知られる昭和から平成にかけて活躍した小説家。小学館などの出版社勤務を経て、執筆活動を開始。1979年『非合法員』で作家デビュー。1985年小説『山猫の夏』で日本冒険小説協会大賞(国内部門)、吉川英治文学新人賞受賞。その後も『伝説なき地』(1989年)で第7回日本冒険小説協会大賞(国内部門)・日本推理作家協会賞(長編部門)、『砂のクロニクル』(1992年)で第10回日本冒険小説協会大賞(国内部門)・第5回山本周五郎賞を受賞。2000年、『虹の谷の五月』で直木三十五賞。2014年、日本ミステリー文学大賞。晩年も小説家として活躍し、長編『満州国演義』シリーズ執筆中の2015年4月22日、胸腺ガンのため死去。没年71歳。

2016年
【殺人事件】「元少年Aの著書『絶歌』刊行」

神戸連続児童殺傷事件の犯人であった元少年Aがその殺人体験を綴った告白手記『絶歌』を太田出版から刊行。遺族らの怒りをよそにベストセラーに。