5月27日の不幸
- 1840年
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【死去】ニコロ・パガニーニ(Nicolò Paganini)【ヴァイオリニスト・作曲家/イタリア】
19世紀初頭に活躍した超絶技巧のヴァイオリニストで、その痩せ細った鋭利な容姿も相まって”悪魔に魂を売り渡して手に入れた技術”とさえいわれた音楽家。徹底した秘密主義で自らの曲の楽譜を他人には見せず、また、死亡直前にほとんどの楽譜を焼却処分したために、6曲のヴァイオリン協奏曲などわずかな作品しか現代に伝わっていないとされる。生来の虚弱体質の治療で水銀療法をしており、晩年は水銀中毒に苛まれ、上気管支炎、ネフローゼ症候群、慢性腎不全等で死亡した。57歳没。死後、その悪魔伝説のためにいたるところで埋葬を拒否され、1876年にパルマの共同墓地に辿り着くまでその遺体は各地をたらい回しにされた。
- 1910年
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【死去】ロベルト・コッホ(Heinrich Hermann Robert Koch)【医師・細菌学者/ドイツ】
炭疽菌、結核菌、コレラ菌の発見者として知られ、”近代細菌学の祖”と呼ばれる細菌学者。感染症治療の基本概念となる『コッホの原則』を唱え、1905年にはその長年にわたる結核に関する研究を評価されノーベル生理学・医学賞を受賞した。ドイツ・バーデン=バーデンで66歳没。
- 1918年
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【死去】大砲万右エ門【大相撲力士】
初代・小錦八十吉とともに19世紀末から20世紀初頭の大相撲人気を支えた巨漢の大相撲第18代横綱。197センチという身長は明治期の日本人としては飛び抜けた大きさであり、第60代横綱の双羽黒(199センチ)に破られるまでの最長身横綱であった。幕内通算成績98勝29敗51分4預138休。背中の腫れ物の手術直後に糖尿病で48歳没。
- 1990年
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【死去】高峰三枝子【女優】
主演を務めた『宵待草』『純情二重奏』等の同名の主題歌をヒットさせるなど、昭和初期の芸能界で”歌う女優”の先駆けとして大活躍した人物。テレビバラエティ『3時のあなた』の司会を務めたことでも知られる。晩年は映画『犬神家の一族』での演技で健在ぶりをアピールするなど、最後まで女優として活躍を続けたが、1990年4月18日に田園調布の自宅で脳梗塞で倒れ、緊急入院。一次は意識を取り戻したという報道も出たが、同月27日に容体が急変し死亡。71歳没。
- 1992年
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【死去】長谷川町子【漫画家】
国民的アニメとなったマンガ『サザエさん』の原作者。『のらくろ』の田河水泡に弟子入りした日本初の女性プロ漫画家とも言われ、『いじわるばあさん』等もヒットさせた。冠動脈硬化症による心不全で死去。亡くなる一週間前には脳血腫の診断も受けていたが、入院は辞退したという。没年72歳。
- 1997年
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【猟奇殺人】「神戸連続児童殺傷事件」
兵庫県神戸市須磨区友が丘中学校の正門の前にで11歳の少年、土師淳の切断された頭部が犯行声明文と共に発見される。「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る同地区に住む中学生、少年Aによる犯行だった。
- 2007年
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【怪死】坂井泉水【歌手・モデル】
グラビアモデル、レースクィーンから歌手に転身、ZARDのボーカルとして『負けないで』『揺れる想い』等ミリオンヒットを連発した(9作)。2000年以降、子宮筋腫や卵巣膿腫などの婦人病に悩まされ闘病生活に入るが、2006年には子宮頸ガンが見つかり、卵巣摘出。翌年には肺に転移が見つかり、抗がん剤治療を受けていた。2007年5月26日に入院していた病院内のスロープから3メートル下に足を踏み外して落下。翌日脳挫傷で死亡した。