『芥川龍之介の肖像』

1927年7月24日は作家の芥川龍之介が服毒自殺を遂げた日である。
この年の1月には妻の友人であった平松麻素子とプラトニックな関係のまま東京の帝国ホテルで心中しようとしたが失敗。そこから約半年後に、田端にあった自宅の部屋で服毒自殺を遂げた。
その時に飲んだものは恐らくはベロナール、ジェノアル等の睡眠薬であったといわれるが、青酸カリであったという説もある。
生前、友人の小穴隆一に宛てた手紙に記した「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」という言葉が先走り、《厭世的な自殺》というのが芥川の死に定着したイメージであるが、義兄が多額の債務を残して自殺したこと、さらには偏頭痛、閃輝暗点等の肉体的な衰弱も大きな影響を及ぼしていたであろうことは想像に難くない。
しかし、妻、菊池寬、小穴にと残した遺書により、後生に残したイメージは「ぼんやりとした不安」だけが残った。
それは、死すらも自らの作風に落とし込んだかのような、「自殺」もしくは「人生」という彼の作品であったのかもしれない。

(写真はWIkipedia 芥川龍之介より)

7月24日の不幸

1129年
【死去】白河天皇【天皇】

平安時代末期に第72代天皇(1073年〜1087年)となった人物、また、院政を初めて取り入れたことで知られる。1072年に天皇に即位、1087年に実子・善仁親王を皇太子に立て、自身は太上天皇(法皇)となって、自ら政務の指揮を執る院政を開始。その後、3代の天皇に渡り43年間の院政を行なった。1129年7月24日に死去。没年77歳。

1927年
【自殺】【夭折】芥川龍之介【小説家】

『羅生門』『蜘蛛の糸』など日本文学史に残る不朽の名作で知られる大正期の日本を代表する小説家。1927年1月には妻の友人であった平松麻素子とプラトニックな関係のまま帝国ホテルで心中しようとしたが失敗。そこから約半年後に田端にあった自宅の部屋で服毒自殺を遂げた。没年35歳。友人の小穴隆一に宛てた手紙に記した「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」という言葉が社会的動揺を呼んだが、義兄が多額の債務を残して自殺したこと、さらには偏頭痛、閃輝暗点等の肉体的な衰弱も大きな影響を及ぼしていたと言われる。その死後、純文学の新人に与えられる日本最大の文学賞「芥川龍之介賞」が親友の菊池寛により創設され、現在に至るまで続けられている。

1980年
【急逝】ピーター・セラーズ("Peter" Sellers)【コメディアン・喜劇俳優/イギリス】

両親ともに芸人という出自で2歳の頃から芸能の道に入ったコメディアンであり、1960年代〜1970年代にかけて世界中で爆発的な人気を誇った『ピンク・パンサー』シリーズのクルーゾー警部役で知られている喜劇俳優。1980年7月24日に心臓発作を起こし急逝。没年54歳。39歳の頃から心臓にペースメーカーを埋め込んでの活動であった。

1983年
【スポーツ事件】「パインタール事件」

1983年7月24日に行なわれたMLB(メジャーリーグベースボール)の公式戦ニューヨーク・ヤンキース対カンザスシティ・ロイヤルズの9回にロイヤルズのジョージ・ブレットが逆転ホームランを放ったが、ヤンキースがそのバットに松ヤニが塗られすぎていることを理由に本塁打は無効として抗議。審判はその抗議を受け入れブレットをアウトとし、そのままヤンキースが勝利した。しかしロイヤルズがリーグに提訴したところアメリカンリーグ会長のリー・マクフェイルはその提訴を認め、8月18日にホームラン以降の試合が再開されることに。9回表2アウトから再開された再試合は10分ほどで終了し、結果的にはロイヤルズの勝利となった。

1985年
【事故死】たこ八郎【プロボクサー・コメディアン・俳優】

少年時代のどろんこ遊びが原因で左目の視力をほとんど失いながらも、それを隠して本名の佐藤清作としてプロデビュー。1962年には第13代日本フライ級チャンピオンを獲得するも、3度目の防衛戦に敗戦後、その好戦的なファイトスタイルも手伝い、パンチドランカーの症状が原因となり引退。現役通算43戦34勝11KO8敗1分け。ボクサー引退後、同郷の宮城県出身である由利徹に弟子入りし、コメディアンに転身。そのおおらかな性格を活かした"たこ八郎"なるキャラクターで、性格俳優としても活躍した。人気絶頂の1985年7月24日午前10時20分頃に、神奈川県足柄下郡真鶴町の海水浴場で飲酒した直後に海へと入り、心臓マヒで急死。没年44歳。

1989年
【怪事件】【山岳事件】「SOS遭難事件」

1989年7月24日、北海道・大雪山山系旭岳で倒木で作られた「SOS」の文字が発見された事件。旭岳へ向かう途中で行方不明となった登山者2人を捜索中であったヘリコプターが旭岳南方の忠別川源流周辺でシラカンバの倒木を積み上げて作った「SOS」という文字を発見。この文字により行方不明となっていた登山者2人が救助されたが、2人はこの文字については知らず、別の遭難者が作ったものであることが判明した。調査をした結果、動物に噛まれた痕のある人骨の破片と「SOS」と叫ぶ男性の声が入ったカセットテープが発見。遺留品からこの男性は1984年に遭難した愛知県江南市の会社員男性(当時25歳)と断定されたが、カセットテープには声のほか、アニメソングが入っていたこと、また、手塚治虫の作品に「SOS」と倒木を並べるシーンがあることが注目された。