ローマ教皇フランシスコの祝福の接吻で幼女の脳腫瘍がみるみる縮小?MRI検査で判明! 

 今年に入って原因不明の病に冒されて歩くことができなくなり、この6月から車椅子生活を余儀なくされていた少女だったが、教皇の“祝福”の5日後に病院から血液検査の報告が届き、少女の病状の詳細が判明したことが伝えられ、今後の治療のめどが立つことになったのだ。

 教皇フランシスコの“奇跡”はこれだけではない。今年3月に訪れたイタリア・ナポリ大聖堂では、同聖堂に保管されている守護聖人・聖ジェンナーロ(聖ヤヌアリウス)の 凝固している“奇跡の血”が、教皇フランシスコのキスで半分ほど液状化したという。

 迫害を受けて殺害された聖ジェンナーロの遺体はナポリ大聖堂で埋葬され、その血液がガラス瓶に保存されたといわれている。月日を経てこの血液は瓶の中で凝固しているのだが、9月10日の聖ジェナーロの祝日と5月の第1土曜日、加えて12月16日の年に3度、信者の祈りによって“奇跡の血”が液化すると言い伝えられており、当日は多くの信者が大聖堂を訪れる。

 しかしそれらの日とは関係ない3月にナポリ大聖堂を訪れたローマ教皇フランシスコが、手渡された瓶に口づけをしたところ、この“奇跡の血”がドロッとした液体に変化したというのだ。この“奇跡”を目の当たりにしたナポリ大聖堂のカトリック大司教は、「固まった血がゆるまり液状化したということは、聖ジェンナーロが法王を愛しておられる証だ」と言及している。

 キリスト教の世界では、聖職者の位階とはまた別に、偉大な信者として「聖人(Saint)」の認定が行われている。ローマ教皇を擁するカトリック教会では、聖人になるには2回の“奇跡”を起こす必要があり、教会最高位のローマ教皇であってもおいそれと聖人になれるわけではない

 当人の死後から“奇跡”の検証に長い時間が費やされるため、ほとんどの場合は死後かなりの年月を経た後に聖人認定がなされることになる。しかし最近では第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(2005年没)が2013年7月に聖人として認定され、最近では異例の“スピード出世”を遂げている。とすれば、現教皇のフランシスコの“奇跡”の起こし具合をみれば、ヨハネ・パウロ2世を越えるスピードで聖人になるかもしれない。もちろん今後もいったいどんな“奇跡”を起こしてくれるのか、ローマ教皇フランシスコの行動から目が離せそうもない。
(文=仲田しんじ)

参考:「Yahoo! Parenting」、「Daily Mail」、「The Guardian」ほか

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