【衝撃】店頭に“犬の生首”… ハノイの犬肉料理店全貌! 残酷な「犬肉ビジネス」の実態もレポート
――タイ在住歴15年以上のライターが届ける「タイの知られざる現場」
白人社会からは白い目で見られる日本の捕鯨。しかし、文化として根付いている以上、他人にとやかく言われる筋合いはない。そんな受け入れがたい食文化というのは世界中にあるものだ。
東南アジアでも日本人から見れば信じられない食文化もある。アヒルが孵化する寸前で食べるバロット(あるいはホビロン)やヘビ、カエル、昆虫は当たり前。中でも理解しがたいと思う人が多いと思われるのが食犬文化だ。ベトナムやラオスでは中国文化の影響か、今でも犬を食べる習慣がある。ラオスこそはあまり大っぴらにはしていないものの、ベトナムの首都ハノイなどでは道端で丸焼きになった犬が見られる。
果たして犬はおいしいのか。
■悪くはないが、気持ちが追いつかない……
ハノイで犬を食べてみた。味こそは思っているほどには臭みはなかった。知らずに食べていたら、おいしいと思ったかもしれない。
ベトナムの首都ハノイはかつてフランス領だったこともあり、旧市街はヨーロッパの雰囲気もどことなく醸しながら、中国のようなイメージもあり、ベトナム独自の様相もある。旅行でなら物価も安いし、非常におすすめだ。飲食店はどこにでもあり、楽しめることは間違いない。
東南アジアの街らしく、ハノイには屋台も多い。風呂で使うような足の短いプラスチックの椅子に座り、ベトナム人は朝から晩まで屋台での食事を楽しんでいた。観光客にも人気のドンスアン市場は屋台の宝庫でもあり、料理や食材がこれでもかと店頭に並べられている。
そんなドンスアン市場の近くを走る線路沿いに犬肉の食堂があった。ベトナム語はアルファベットになにやら記号を織り交ぜているので一見なにが書いてあるか読めそうだが、単語を知らなければそれがなにかは当然わからない。しかし、小さな動物がカリッと焼かれた姿を見れば、誰だって一目でそれがなんだかわかってしまう。
まるで炎の熱に耐えるかのように、牙をむき出しにした犬が置かれていた。
なんか嫌悪感というか、正直共感できない気はする。肉だって少ないし、わざわざ食べるものなのだろうか。しかし、異文化の食事を無闇に批判するのは野蛮だ。試しに食べてみよう。
一皿だけ注文して食べてみる。すると、冒頭にように決してまずいものではなかった。本当に焼き肉のようなもので、やや硬めではあるものの、豚肉と牛肉の中間のような味わいだった、と思う。
思う、というのはやっぱり気持ちが先行してどうしても体が受け付けない。そのため、今こうして原稿を上げる段階でなんだか思い出せないのだ。まずくはないのだが、口でひと噛みふた噛みすると子どものころに遊んだ犬の記憶が蘇って、吐き気がして飲み込めなくなる。食文化は実生活や幼少のころからの習慣などに根付いているものなのだと体で実感した。
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2024.10.02 20:00心霊【衝撃】店頭に“犬の生首”… ハノイの犬肉料理店全貌! 残酷な「犬肉ビジネス」の実態もレポートのページです。犬肉、高田胤臣などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで