アマゾン奥地の洞窟トンネル、謎の超巨大古代生物が掘ったことが判明! 体重4tで2足歩行、鋭い鉤爪… 今も生存か!?
「オオナマケモノは普段は四足歩行をしていましたが、二本足で立つこともできました。体は茶色い毛で覆われ、小さな骨で裏打ちされた皮膚は非常に硬かったようです。丈夫な皮膚だけでなく、鋭く巨大な鉤爪も持っており、成獣ともなれば天敵はほぼいなかったと考えられます。ただ、恐ろしげな見た目ですが草食で、鉤爪でつかんだ草木を歯で押し切って食べていたとみられます」
洞窟の壁に残っていた跡は、この鋭い鉤爪によるものとみられる。実は、オオナマケモノによって掘られたとみられる洞窟はアルゼンチンなどでも見つかっている。また、ブラジル国内でも南部のリオ・グランデ・ド・スル州などで類似の洞窟が数多く見つかっており、その総延長は300mにも及ぶという。
「現存するナマケモノは樹上で生活しますが、オオナマケモノは地上で暮らしていました。ですが、その生態はよくわかっていません。洞窟が本当に巣穴だとすれば、古代生物の謎が一つ解けたことになりますね」(X氏)
■巨大アルマジロだったかもしれない!?
また、洞窟の掘削人としてもう一つ別の動物の可能性も指摘されている。オオナマケモノと同じ時代に存在した、巨大なアルマジロだ。
「南米では巨大なアルマジロの化石がたくさん見つかっています。有名なのは『グリプトドン』で、一番巨大な『ドエディクルス』ともなれば4mほどだったといわれています。背中に小さな骨板から成る巨大で丈夫な甲羅を持ち、尻尾には棍棒のような棘が生えていました」
現在のアルマジロも地下に巣穴を掘って暮らしている。古代の巨大なアルマジロも同じように暮らしていたのかもしれない。
洞窟には何世代にもわたって掘り進められた形跡があり、もし巣穴だとすれば、親から子へと継承されていた可能性もありそうだ。本格的な調査はこれから行われるというが、絶滅した巨大生物たちの生態について、謎に迫る大きな手がかりであることは間違いない。
人間が絶滅の原因だったともいわれる巨大ナマケモノやアルマジロ。そんな生物たちの生きた証が、これほど鮮明に残されていることに驚きを禁じえない。実はミロドンやグリプトドンには現在も生存説が囁かれており、アマゾンの調査が進んだ19世紀以降、幾度となく目撃が報告されているのだ。もしかすると、今後の調査で生き残りが洞窟の奥からひょっこり顔を出してくれる……なんてこともあるかもしれない。
(吉井いつき)
参考:「Science Alert」、「EWAO」、「Discover」、「Amusing Planet」、ほか
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