――映画から多くのインスピレーションを得ると聞きましたが、具体的にはどういう映画ですか?
ユン 私は常に何かを考えていて、インスピレーションに対してとても貪欲です。たとえ自分の心に響く壮大な思考ではなく、些細なものであっても、私はいつも大切にしています。方向性は違っても、誰もが創造性を持っていて、革新的なことを成し遂げられる可能性を秘めているのです。ですから、私の考えでは、違いを生み出すのはこうしたアイデアを実践しようとする意思にほかなりません。ただ、確かに日常生活において私は、しばしば映画からインスピレーションを得ています。映画は、私の視点を一捻りする手助けをしてくれます。そうそう、特にホラー映画が大好きなんです!
ユン・ダイン作 「Sometimes all I need is a shoulder to lean on.」
――あなたの作品では“目”が特別な意味合いを持っていると感じるのですが、そうだとして、そこには何か理由があるのですか?
ユン 目は私が一番好きな人体のパーツです。ヴィジョンを持って何かを求めて生きている人々がいる一方、ヴィジョンを持たずに、何も楽しむことなく生きている人々もいますが、いずれにしても目は内奥の魂へと通じる“ゲートウェイ”なのです。人々は口で嘘をつけるけれど、目で嘘はつけません。そのため私は、自分のアートを通して“見る行為”を表現したいのです。そのため、イリュージョン的な目を数多く描くことになったのです。
ユン・ダイン作 「Teaser for my upcoming performance」