急増する「次世代の埋葬」最新事情! 宇宙へ、あるいは海のサンゴ礁へ… あなたはどれを選ぶ?

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「死んだ後、自分の体はどうなるのか?」

 長年、多くの国では「土葬」か「火葬」の二択が当たり前だった。しかし近年、環境への配慮や個人の価値観の多様化により、伝統的な葬儀の形が大きく変わりつつある。

 先日TOCANAでも紹介した、遺体を液体化して下水に流す「水葬(ボイル・イン・ア・バッグ)」のスコットランドでの合法化が話題になったが、現代の弔い方はそれだけにとどまらない。人工魚礁から宇宙葬、さらにはキノコの棺桶まで。「次世代の埋葬」の実態とは。

遺灰を海の底へ…サンゴや魚の住処になる「人工魚礁」

 海を愛するダイバーや自然保護派の間で静かなブームとなっているのが、遺灰を人工魚礁の一部にするという選択だ。

 イギリスの「Solace Reef」社は、遺灰を石のメモリアルプレートの中に密封し、海に沈めるサービスを提供している。この石は海底でサンゴや魚、ロブスターの新たな住処となり、文字通り「死後の新しい命」を育むことになる。

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画像は「Daily Mail Online」より

 妻をこの方法で見送ったデビッドさん(79)は、「ただの墓地の一部になるのではなく、海洋保護区の一部になる。遺灰を捨てるよりずっと有意義だ」と語る。彼自身も、いずれ妻の隣に沈められる予定だという。

成層圏へ打ち上げ、星になる「スペース・フライト」

「暗い階段下の戸棚に骨壺を置かれるのは嫌だ」

 そんな夫の遺言を守るため、ジェーン・バーウィックさん(59)が選んだのは「宇宙葬」だった。

 遺灰は特殊なカプセルに入れられ、水素気球で上空3万メートル(成層圏)まで打ち上げられる。そこで静かに散骨された遺灰は、偏西風に乗って1年ほど地球を巡り、やがて雨や雪となって自然に還るのだ。

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画像は「Daily Mail Online」より

 費用は日本円で約80万円と安くはないが、提供元のAura Flights社には30〜40代からの生前予約が殺到しているという。星空を見上げるたびに故人を想うことができる、なんともロマンチックな弔い方だ。

わずか45日で自然に還る「キノコの棺桶」

「地球を汚して去るのではなく、豊かにして去るべきだ」

 そんな理念から生まれたのが、菌糸体(キノコの根のような構造)から作られた「Loop Living Cocoon(生きた棺桶)」だ。

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画像は「Daily Mail Online」より

 従来の木製棺や防腐剤は土壌を著しく汚染するが、このキノコ棺は土に埋められるとわずか45日で完全に分解され、土壌の栄養分となる。

 見た目は白くて丸みを帯びており、手触りは「カマンベールチーズの皮」のように柔らかいという。「硬い木の箱より、撫でたり抱きしめたりしたくなる」と、遺族のグリーフケア(悲嘆の癒やし)の面でも評価されている。すでに世界中で数千人がこの棺を選んでいる。

死後30日で「土」になる人間コンポスト

 さらにアメリカで急速に普及し、イギリスでも合法化が検討されているのが「テラメーション(人間コンポスト)」だ。

 遺体を木材チップやワラ、花などと一緒に特殊な容器に入れ、微生物の力で約30日で完全に「土(堆肥)」へと分解する。出来上がった約1立方メートルの栄養豊かな土は遺族に返還され、庭の植物や記念樹の肥料として使われる。

 火葬に比べてエネルギー消費を87%も削減できるという究極のエコ葬儀だ。

「死んだらお墓に入る」という常識は、もはや過去のものになりつつある。現代のテクノロジーと環境意識は、我々の「還る場所」を劇的に拡張しているのだ。

 海、空、土、あるいは宇宙。あなたが人生の最後に選ぶ「終の住処」は、どこになるだろうか。

参考:Daily Mail Online、ほか

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TOCANA編集部

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