「俺は生きている!」自身の葬儀に“死んだはずの男”が乱入、参列者騒然 ― 棺桶の中身は誰…?

自身の葬儀の真っ最中に、死んだはずの本人が「俺は生きている!」と叫びながら現れる――。まるでコメディ映画のような、しかし現実に起きたこの珍事件は、アルゼンチンで大きな話題を呼んでいる。
悲しみに暮れていた参列者たちは、突然の“死者の生還”に驚愕。そして、新たな疑問が浮かび上がった。「もし、彼がここにいるのなら、棺桶の中にいるのは一体誰なんだ?」
発端は“身元確認のミス”
この奇妙な物語は、9月18日木曜日、一人の若い男性がサトウキビ運搬トラックに轢かれて死亡したことから始まる。
翌日、警察署に現れた一人の女性が、遺体は自分の22歳の息子であると主張。服や身体的特徴から本人に間違いないと証言したため、警察は遺体を家族に引き渡した。そして週末、家族は息子のための通夜と葬儀を執り行った。
「俺は死んでない!」―数日間の“どんちゃん騒ぎ”から帰還
葬儀がしめやかに行われる中、事件は起きた。死んだはずのその息子が、健康そのものの姿で会場に現れたのである。そして、唖然とする参列者に向かって、「俺は生きている!」と叫んだのだ。
赤面した息子が白状したところによれば、彼は数日間、家を離れて友人と“どんちゃん騒ぎ”をしており、自宅で何が起こっているのか全く知らなかったという。

棺桶の中の“本当の死者”と、杜撰すぎる警察の対応
“生還”した息子は警察署で事情聴取を受け、棺桶の中の遺体は、本当の身元を特定するため、再び安置所へと戻された。その後の調査で、遺体は近隣の町に住む、男性(28歳)であることが判明した。
しかし、このずさんな対応は、これだけでは終わらなかった。亡くなった男性の兄が語ったところによれば、彼らが最初に遺体確認のために安置所を訪れた際、警察は全くの別人の遺体を見せたというのだ。
「最初からすべてが間違っていた」と、彼は憤る。「まず、適切な身元確認もせずに遺体を引き渡した。そして、私を2度も安置所に行かせた。私たちが受けた苦しみに加え、こんな仕打ちを受けるべきではない」。
検察庁は、なぜこのような信じがたいミスが連続して起きたのかを解明するため、内部調査を開始したと発表している。
数日間のパーティーから帰ってきた息子と、我が子を失ったと信じていた母親。そして、二重の悲しみを味わうことになった、本当の遺族。この奇妙な事件は、警察のあまりに杜撰な管理体制が引き起こした、笑うに笑えない悲喜劇であった。
参考:Mirror、ほか
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2024.10.02 20:00心霊「俺は生きている!」自身の葬儀に“死んだはずの男”が乱入、参列者騒然 ― 棺桶の中身は誰…?のページです。葬儀、遺体などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで