埋葬を済ませたはずの腐乱死体が2カ月後に戦慄の帰宅! 家族は歓喜も… 残るDNA鑑定の謎
カザフスタンに住むエイガリ・スプガリフさん(63歳)は、なんと死んでから2カ月後に帰宅したという。家族はその姿に驚愕した。なにしろ、すでにエイガリさんの身体を埋葬してしまった後だった――彼を知る人たちの混乱ぶりは想像に難くない。
■DNA鑑定で確定した死者が帰宅!
これまでにも、死亡推定された人間が、その後ひょっこり現れたという話は、たびたびニュースになってきた。だが、エイガリさんの場合は奇っ怪過ぎる。なにしろ、彼の死はDNA鑑定で確定したのだから。
事件は2018年の7月9日にさかのぼる。カザフスタンのトマリィー村に住むエイガリさんが行方不明になっていると親戚から失踪届けが出された。実はエイガリさん、4カ月契約で遠くの農場の職を得て、出稼ぎに行ってしまったのだ。
独り者のエイガリさんが、それを身内に周知させることをサボってしまったため、何も知らない親類たちは、ただただ彼の無事を祈るばかりとなったのだった。
2カ月後、なんとエイガリさんの自宅近くで男性の腐乱死体が見つかった。エイガリさんの身内は、最悪のシナリオを覚悟した。
死体は損傷が激しかったため、DNA鑑定に回されることに。そして、鑑定の結果、死体は99.92%の確率でエイガリさんであることが判明。
この結果から正式な死亡診断書が発行され、エイガリさんの弟エッセンガリさんが喪主となって葬儀が執り行われた。エイガリさんの遺体は、この地域の中心都市・アティラウ市近郊にあるイスラム教の墓地に埋葬されたという。
ところが、埋葬から2カ月後、死んだはずの人間がピンピンして帰ってきた! その瞬間のことを、エッセンガリさんは地元メディアに語っている。
「エイガリが現れた時、娘のサウレが『死んだ伯父ちゃんが帰ってきた』と、ほとんど心臓麻痺を起こしそうでしたよ」
■募るDNA鑑定への不信感
さらに「エイガリの死はDNA鑑定で確認されたものです。私たちはそれを信じ、大金をかけて盛大な葬儀をあげました。でも、お金のことはどうでもいいんです。私たちが埋葬したのはいったい誰なんでしょう? その人の家族は、彼のことを今も探しているのではないでしょうか」と、エイガリさんの代わりに弔った遺体について心配している様子だ。
エイガリさんの親類一同は、彼の帰還を心から喜んでいるが、同時にDNA鑑定に不信感を募らせてもいる。エイガリさんの義理の妹エイマンさんは「アラーの思し召しです」と感謝の言葉を口にしつつも、葬儀費用の賠償請求を検討していると付け加えた。
鑑定を行ったアクマル・ザヴァトローヴァさんは弁明する。
「DNA鑑定の結果だけを見て、遺体の身元を100%特定することはできません。可能性がどれだけ高くとも、残りの0.08%を忘れてはいけないのです」
なお、このDNA鑑定はエイガリさんの爪切りに残されていた爪を採取して行われたという。
自分の墓石に埋め込まれるはずだったプレートを持ち記念撮影するエリガリさん。メメント・モリ――このような体験めったにできないだろうから、ぜひとも今後の人生の糧にしていただきたいものだ。
参考:「Oddity Central」、「The Sun」、ほか
※当記事は2018年の記事を再編集して掲載しています。
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