ヒマラヤに登ったCIAスパイが犯した史上最大のミス
ヒマラヤに登ったCIAスパイが犯した史上最大のミスとは!? 数百万人の命が… 闇に葬られた極秘計画
世界がアメリカを盟主とする資本主義・自由主義陣営と、ソ連を盟主とする共産主義・社会主義陣営に二分し、時に激しく、時にじわじわと対立した冷戦時代。この時代のアメリカの諜報活動は、数々の奇妙な陰謀と失敗エピソードに満ちている。その中でもほとんど知られていない、しかし現在に至るまで深刻な懸念が放置されたままの重大な事件がある。

1965年。まだスパイ衛星がお飾り程度で、使いものにならなかった頃。アメリカ政府は、中国のミサイルおよび核兵器開発計画の全貌をつかもうと血眼になっていた。
なぜならば、中国は前年の10月16日、北京のはるか西方のタクラマカン砂漠にこしらえたロプノール核試験場で、最初の核実験を成功させたばかりだったのだ。だが、困ったことにCIA(米中央情報局)のスパイ機は当時その地域から締め出しを食らっており、世界中に張り巡らせた監視網の中で、そこだけが情報の空白地帯になっていた。
ただ、1963年にアメリカ初となるエベレスト登頂が達成され、この偉業にインスピレーションを受けたのか(?)、奇しくも情報戦と山岳登山という“ありえない”結びつきが生まれることになる。
中国の実験から数カ月後のこと。ハーバード大学を卒業し、シアトルのワシントン大学病院に勤めるひとりの小児外科医のもとに、トレンチ・コートに濃いサングラス姿の、見るからに怪しい男が姿を現した。戸惑う青年医師を眼光鋭く見つめると、男は切り出した。
「ロバート・シャーラー君だね? どうだね、ひとつ、ヒマラヤに行ってみたくはないかね?」
そして内ポケットから航空券を取り出した。CIAが企てた極秘諜報作戦にシャーラーがスカウトされた瞬間だった。
登山家でもある彼はこの誘惑に勝てなかった。神々の頂にタダで立つことができるばかりか、母国の大義に参加できるというのだ。その上、ギャラは破格なものだという。
シャーラーをはじめ様々な分野の専門家から構成された特別チームに課せられたミッションは、この「世界の屋根」に登り、中国のミサイルや核兵器を監視する装置を組み立てるというものだった。
ただし、ヒマラヤ山系とはいえエベレストに設置することは状況から見て不可能だった。なぜならエベレストは中国と国境を接しているため、監視装置を中国人の登山家が発見してしまう可能性がぬぐえないからだ。代わりに白羽の矢が立ったのが、インド第2の高峰、標高7,816メートルのナンダ・デヴィ山(Nanda Devi)だ。

この山は、主峰と東峰がまるで猫の耳のように見えることでも知られる。聖なる山としての宗教的意義やその生態系保護のため、1983年には頂上付近への入山が禁じられ、1988年にはユネスコの世界遺産にも登録されたが、当時はまだアクセスフリーだった。
そして1965年の秋、数カ月に及ぶ極秘訓練を経て、ついにヒマラヤへと降り立った8人の遠征隊。誰も知らない極秘登山ミッションは順調に進むかに思えたが、あと少しで山頂というところで猛吹雪に見舞われてしまう。やむなく登頂を諦めて下山することを決めるが、監視装置の部品は岩棚にくくりつけて放置し、翌春に再度回収するとともにミッションを達成する算段だった。極秘装置を置き去りにするという行為については遠征隊の中でも意見が割れたようだが、これこそが現在にまで懸念を残すことになる痛恨の判断ミスだった――!
1966年の春。計画通り遠征隊は再びナンダ・デヴィ山へとやって来た。しかし、ここでまさかの事態が判明する。監視装置の部品が、大きな雪崩によって(くくりつけていた岩棚ごと)完全に失われていたのだ。もちろん探し出すことも叶わず、ミッションは未達に終わったのだった。
――と、それだけならばCIAの大失敗エピソードとして笑って済ませられるが、話はここで終わらない。実は、この遠征隊が運んでいた監視装置のパーツがトンデモない代物だったのだ。
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