ビッグフットの遺体、ついに発見!?専門家が「デマだ」と断罪する“世紀の発見”がお祭りで有料公開へ

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Image by Master Hughes from Pixabay

 伝説の未確認生物「ビッグフット」の完全な遺体がついに発見され、一般公開される――。そんな衝撃的なニュースが世界を駆け巡っている。しかし、その展示場所は権威ある科学博物館ではなく、ニューヨーク州のお祭りの会場だという。これは世紀の大発見か、それとも前代未聞の壮大なデマなのか。UMA研究界隈を巻き込んだ大論争が勃発している。

「記録史上、最も記念碑的な発見」という触れ込み

 この騒動の中心にいるのは、チャールズ・“スネーク”・スチュアートと名乗る自称・未確認生物学者だ。彼が発表したプレスリリースによれば、2024年10月、ニューヨーク州のアディロンダック山脈で探検中に、「完全で驚くほど無傷なビッグフットの遺体」に遭遇したという。

 その発表文は、「記録史上、最も記念碑的な生物学的発見の一つ」と、大げさな表現でこの発見をアピールしている。

 しかし、なぜこの「世紀の発見」が、研究機関ではなく、多くの人で賑わうお祭り「ニューヨーク・ステート・フェア」で公開されるのか。主催者側は、その理由を次のように説明している。

「ビッグフットの死骸を研究機関に引きずり込むことは、単純に不可能なのです。だから我々は、この標本でできる限り認知度を高めることにしました」

 この展示会の入場料は、9.31ドル(約1400円)という何とも奇妙な価格設定だ。主催者のウェブサイトやインスタグラムには、森の中で発見されたとされる遺体の写真が複数公開されており、彼らがこの状況をあくまで真剣に、本物として扱っていることがうかがえる。

専門家は「パフォーマンスアートだ」と一蹴

 この眉唾ものの発表に対し、長年ビッグフットを研究してきた専門家たちは、即座に「デマだ」と断罪した。

 ベテラン研究者のスティーブ・カルズ氏は、この発見が「過去にも同様のスタントを繰り返してきたパフォーマンスアーティストによる、ほぼ間違いなくデマである」と断言。さらに、有名なビッグフット研究機関「BFRO」の創設者であるマット・マネーメーカー氏も、自身のFacebookページでこのイベントを「インチキだ」と痛烈に非難した。

 専門家たちの見解は一致している。これは本物の発見などではなく、人々の注目を集めるための巧妙な見世物だ、と。

真実は9.31ドルの向こうにあるのか

 主催者側はエンターテイメント目的であることを一切示唆せず、あくまで「本物のビッグフットの遺体」だと主張し続けている。しかし、この大胆な主張をただ「疑わしい」と言うだけでは、あまりにも生ぬるい状況だ。

 はたして、スチュアート氏が発見したという遺体は、本当に伝説のUMAなのだろうか。それとも、すべては精巧に仕組まれたパフォーマンスアートなのか。その真実は、8月20日から始まる展示会で、9.31ドルを支払った者だけが目にすることになるのかもしれない。

参考:Coast to Coast AM、ほか

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