FBIが真面目に検証した「ビッグフットの毛髪サンプル」の鑑定結果

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ビッグフット」は単なる都市伝説ではないのかもしれない。かつてFBIが、この未確認生物(UMA)について公式な捜査ファイルを作成し、真剣に調査を行っていたことが明らかになった。

 現在、FBIの公式サイトでは「ビッグフット・ファイル」と呼ばれる22ページに及ぶ文書が一般公開されている。そこには、1970年代に行われた毛髪サンプルの科学分析に関する記録や、当時の関係者との生々しいやり取りが残されている。

FBIが挑んだ「謎の毛髪」鑑定

 公開されたファイルによると、事の発端は1976年、「ビッグフット情報センター」のピーター・バーン氏がFBIに送った一通の手紙だった。彼は、ビッグフットのものと思われる奇妙な皮膚と毛髪のサンプルを入手し、FBIの科学捜査研究所での分析を依頼したのだ。

 驚くべきことに、当時のFBI副長官ジェイ・コクラン・ジュニア氏は、この風変わりな依頼を却下することなく受理した。通常であれば門前払いされてもおかしくない案件だが、FBIはこれを科学的な検証に値すると判断したようだ。ファイルには、バーン氏とFBIの間で交わされた複数の書簡が含まれており、当時の真剣なやり取りが垣間見える。

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画像は「FBI Records: The Vault」より

鑑定結果が示す真実

 数ヶ月後、FBI研究所から回答が届いた。光学顕微鏡による詳細な分析の結果、その毛髪はビッグフットなどの未確認霊長類のものではなく、「鹿の毛」であると結論づけられた。

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画像は「FBI Records: The Vault」より

 残念ながら、このファイルはビッグフットの実在を証明する決定的な証拠にはならなかった。しかし、1970年代のFBIが、クリプティッド(未確認生物)に関する調査を単なるオカルトとして切り捨てず、科学的なアプローチで解明しようとしていた事実は非常に興味深い。

 現代において、FBIの副長官が「ビッグフットの毛を調べてくれ」という依頼に応じることは想像しにくい。このファイルは、当時の社会が未知の生物に対して抱いていたロマンと、FBIの意外な一面を今に伝えている。

 FBIの公式サイト内にある「The Vault」で、実際の文書を確認することができるので、興味のある方はチェックしみてほしい。

 結局のところ、サンプルは鹿の毛に過ぎなかった。しかし、FBIが動いたという事実そのものが、ビッグフット伝説に新たなリアリティを与えているのかもしれない。森の奥深くには、まだ私たちが知らない「何か」が潜んでいるのだろうか。

参考:Unexplained Mysteries、ほか

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TOCANA編集部

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