竜(ドラゴン)は実在した? アレクサンダー大王やマルコ・ポーロなど歴史の偉人5人が残した「ドラゴンの目撃記録」

竜は世界中の神話に登場する、おそらく最も有名な空想上の生き物だろう。中国では皇帝の象徴となり、西欧では騎士が退治すべき悪の化身となった。だが、これを「ただのおとぎ話」と片付ける前に、少し立ち止まってほしい。
歴史に名を刻んだ偉人たちの中には、竜を空想ではなく「実在の生物」として大真面目に書き残した者が少なくないのだ。征服王から博物学の父、そして大旅行家まで——彼らが残した仰天の記録を5つ紹介しよう。
古代の英雄と賢人が見た「竜」たち
アレクサンダー大王
紀元前330年頃、インド遠征の途上にあった若き征服王は、ある洞窟で巨大な竜に遭遇したとされる。ローマの著述家クラウディウス・アエリアヌスが『動物の本性について』に記したところによれば、洞窟の外から見えていた部分だけで全長30メートルを超えていたという。
世界の大半を手中に収めようとした男が、なぜか今回は剣を抜かなかった。現地のインドの人々がこの竜を神聖な存在として崇め、傷つけないでほしいと懇願したため、大王はおとなしく立ち去ったというのである。あの覇王に「攻めない」という判断をさせたのだから、よほどの迫力だったのだろう。
大プリニウス
古代ローマ随一の知の巨人、大プリニウスもまた竜の実在を信じていた一人だ。彼が77年頃に著した百科事典『博物誌』の第8巻には、インドとエチオピアに棲む竜の記述が登場する。
なかでも圧巻なのが、竜と象が繰り広げた死闘の目撃談だ。竜は象に致命傷を負わせたものの、力尽きて倒れた象の下敷きになり、相討ちで命を落としたという。怪獣映画さながらの一幕を、博物学の父が大真面目に書き留めているのである。
ヘロドトス
「歴史の父」と呼ばれるギリシャの歴史家ヘロドトスは、紀元前400年代にアラビアを旅した際、なんと「翼のある蛇」の骨が山と積まれた光景を発見したと報告している。
彼の代表作『歴史』によれば、その生き物は蛇のような胴体を持ち、翼は羽毛ではなくコウモリのそれに最も近かったという。後世のファンタジーに出てくる竜の姿そのものだが、これが2400年以上前の記録だというのだから恐れ入る。

旅人と博物学者が「分類」した竜
マルコ・ポーロ
13世紀、東方への大旅行で知られるマルコ・ポーロも竜らしき生物を書き残している。『東方見聞録』には、2本の脚を持つ全長15メートルほどの巨大な蛇が登場するのだ。
その目はパンの塊よりも大きく、顎は人間を丸呑みにできるほど開いたという。もっとも、この証言には「ワニを見間違えたのではないか」という冷静なツッコミが昔から存在する。たしかにワニ説には説得力があるが、夢のある話に水を差すのも野暮というものだ。
コンラート・ゲスナー
そして時代は16世紀。スイスの医師にして博物学者のコンラート・ゲスナーは、著書『動物誌』のなかで竜を神話の産物ではなく、実在する動物として堂々と分類してみせた。
学者たちの見立てでは、彼が描写したのはおそらく蛇の類いであり、それを聖書の記述を引用しながら大げさに脚色していったらしい。近代科学の入り口に立つ人物でさえ、竜を「いる」と信じて図鑑に載せていた。空想と事実の境界線は、当時はまだ驚くほど曖昧だったのだ。
嘘か、誇張か、それとも——
5人の記録を並べてみると、ある共通点が浮かぶ。竜の正体として最も有力なのは、巨大なヘビやワニといった実在の爬虫類を、伝聞と恐怖が膨らませた結果だという見方だ。全長30メートルの主も、象を倒した怪物も、出発点はニシキヘビやイリエワニだったのかもしれない。
とはいえ、これだけの知性と観察眼を備えた偉人たちが、揃いも揃って同じ「見間違い」を犯したと断じるのも、少々もったいない気がする。竜は本当にいなかったのか——それとも、私たちがまだ見つけられていないだけなのか。地図の空白に「ここに竜あり」と記された時代の浪漫は、案外、嘘とは言い切れないのかもしれない。
参考:Mental Floss、ほか
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2024.10.02 20:00心霊竜(ドラゴン)は実在した? アレクサンダー大王やマルコ・ポーロなど歴史の偉人5人が残した「ドラゴンの目撃記録」のページです。龍、ドラゴン、竜などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

