現代に現れた“翼竜”と“伝説のサンダーバード” ― 絶滅したはずの巨大生物はまだ生きているのか?

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画像は「Espacio Misterio」より

 もし、6600万年以上前に絶滅したはずの翼竜が、現代の空を飛んでいたら?そんなSF映画のような光景を捉えたとされる動画が、今、再びSNS上で話題となっている。

相次ぐ目撃情報と“フェイク”の烙印

 「翼竜」動画に対し、専門家たちの見解は極めて懐疑的だ。最も有力な説は、グンカンドリのような、翼幅の大きな鳥との見間違い、あるいは巧妙なデジタル編集による捏造だというもの。事実、アイダホ州で撮影された動画は、専門家の分析により、編集された痕跡が明確に確認され、フェイクであると結論付けられている。

 しかし、一部の動画が偽物であったとしても、巨大な翼を持つ未確認生物への人々の関心は尽きることがない。その代表格が、北米の先住民の神話に登場する伝説の巨鳥「サンダーバード」である。

 1977年に放送されたドキュメンタリー番組の一部には、イリノイ州上空を飛ぶサンダーバードらしき姿が捉えられていると、長年信じられてきた。しかし、近年のAIによる映像解析の結果、そのシルエットや飛行パターンは、この地域に生息するハクトウワシやヒメコンドルといった、ごく普通の鳥のものと一致することが判明した。

神話の巨鳥「サンダーバード」とは何か

 サンダーバードは、北米大陸の先住民、特に北西海岸やアラスカの部族にとって、神聖な存在として崇められてきた。その伝説によれば、この巨鳥は羽ばたきで雷鳴を轟かせ、目から稲妻を放ち、クジラさえも丸ごと捕らえてしまうほどの力を持っていたという。

 彼らは最も高い山の頂、雲の中にその巣を作り、人間たちの世界を見守っていたとされる。世代から世代へと語り継がれてきたその荘厳な姿は、単なる神話上の存在なのだろうか。それとも、現代の目撃談が示すように、その伝説には何らかの事実が隠されているのだろうか。

メキシコの牧場を襲う「光る怪鳥」の恐怖

 この謎は、アメリカ国内にとどまらない。数ヶ月前、メキシコのソノラ州にある牧場地帯で、巨大な鳥が上空を旋回する姿が目撃され、地域住民をパニックに陥れた。

「子供やペットが連れ去られるのではないか」と恐怖に怯える住民がいる一方で、村の長老たちは、1970年代に同じ生物が目撃されていたという古い記憶を語り始めた。

「昔の人たちは、夜になると現れる“光る鳥”がいたと言っていた。私は見たことがないが、彼らは確かに見たんだ。その鳥は一度姿を消したが、今になってまた現れたんだ」と、ある目撃者は証言する。

 多くの住民は、日没前には家のドアを固く閉ざし、子供たちを家から出さないようにするなど、厳重な警戒を続けている。

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画像は「Espacio Misterio」より

科学と伝説の狭間で

 デジタル編集によるフェイク、鳥の見間違い、そして世代を超えて語り継がれる伝説。巨大な鳥の目撃情報は、科学と神話の狭間で、未だ解明されない謎として生き続けている。

 ほとんどの専門家は、これらを説明可能な現象だと考えている。しかし、人々は期待している。地球上のごく限られた隔離された地域には、絶滅したはずの種が、ごく少数ながらも生き延びるための理想的な条件が、今も残されているのではないか、と。

 もしそうだとすれば、世界のどこかの空には、我々が永遠に失われたと信じていた生物が、今もその翼を広げているのかもしれない。

参考:Espacio Misterio、ほか

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