【戦慄】ベトナム戦争の闇に潜む“石を投げる怪物”。米兵たちが遭遇した未確認生物「ロック・エイプ」とは

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 ベトナムの深い山々に夜が訪れるとき、ジャングルはもはや単なる「森」ではなくなる。むせ返るような湿気と濃密な闇の中、そこはまるで意志を持った巨大な生き物のように、音もなく侵入者をじっと観察し始めるのだ。聞く者の背筋を凍らせる、正体不明の物音とともに。

 そんな過酷な戦場に身を置いた兵士たちは、あるとき決して無視することのできない奇妙な生物に遭遇した。それは幽霊でも、かといって見慣れた動物でもない。人々は敬意と恐怖を込めて、その怪異を「ロック・エイプ(Rock Ape)」と呼んだ。

兵士たちを襲った「石を投げる猿」の正体

 最初の目撃証言が現れ始めたのは1960年代半ばのことだ。中央高地に駐屯していた海兵隊の哨戒部隊が、夜間に不可解な事件を報告し始めた。森の中から、既知の動物とは明らかに異なる重く、ゆっくりとした足音が聞こえてくる。そして突然、驚くべき力と精度で石が投げつけられ、兵士たちの陣地近くに激突するのだ。

 恐る恐るジャングルの縁をライトで照らすと、そこには赤茶色や黒い毛に覆われた巨大なシルエットが浮かび上がることがあった。その影は、短時間ながら二本足で直立歩行し、瞬く間に草むらへと消えていった。普通の猿にしては大きすぎ、人間にしてはあまりに素早い。この「石を投げる猿」という特徴から、ロック・エイプという呼び名が自然と定着していった。

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類人猿か未確認生物(UMA)か? 目撃証言の共通点

 数年にわたり、ベトナム各地で収集された目撃談には驚くほどの共通点がある。ロック・エイプの体長は約1.2メートルから、大きいものでは1.8メートル近くに達し、筋肉質の屈強な胴体と長く強力な腕を持っていたという。

 毛の色は茶色や黒、時には赤みを帯びており、顔立ちはどこか人間に似ていた。また、その鳴き声は「あざ笑うような叫び」や「低い唸り声」と表現された。

 特に有名なエピソードは、戦略的拠点であった「868高地」で起きている。複数の兵士が、森の境界に潜む複数の影を目撃した。彼らは執拗に石を投げ続け、まるで直接戦うことなく、人間の防衛能力を試しているかのようだったという。その行動には、単なる動物を超えた、ある種の「知性」さえ感じられた。

米軍以前から語り継がれる「森の人」の伝説

 実は、アメリカ軍がこの地を訪れるはるか昔から、現地の人々は同様の存在を語り継いできた。ベトナムの先住民や山岳民族の間では、人里離れた未開の地に住む「森の人」や「石の男」の伝説が深く根付いている。

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 彼らの伝承では、これらの生物は基本的に人間を避けるが、茂みの中からじっと人間を観察し、時には侵入者を威嚇するために石を投げたり、夜に叫び声を上げたりするとされている。地元の人々にとって、彼らは決して「怪物」ではなく、ジャングルの生態系の一部として古くから存在する、畏怖すべき隣人だったのである。

戦場のストレスか、実在する怪異か

 合理的な視点で見れば、いくつかの説明が可能だ。ベトナムのジャングルには、西洋の兵士たちには馴染みのない多くの霊長類が生息している。極度の疲労、絶え間ない死への恐怖、そして深刻な睡眠不足。これらが重なり、見慣れた動物や敵兵の姿が、恐ろしい怪物へと脳内で変換された可能性は否定できない。

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 熱帯雨林の夜は、距離感が狂い、音は反響し、影は歪んで見えるものだ。しかし、ここで一つの疑問が残る。なぜ、互いに面識のない異なる部隊の兵士たちが、時期も場所もバラバラでありながら、これほどまでに一致した証言を残しているのだろうか。

密林が守り続ける「未解決のミステリー」

 ロック・エイプの存在を証明する物理的な証拠は、今日まで一つも見つかっていない。死体も、骨も、科学的に特定された標本も存在しないのだ。彼らはあくまで、兵士たちの記憶と口承の中だけの存在に過ぎない。

 それでも、ベトナム戦争を生き抜いた退役軍人たちの多くは、数十年を経た今でも「あの夜、私は確かに見た」と断言する。それは決して幻覚などではなく、ましてや普通の猿でもなかったと。

 ベトナムのジャングルは、今なお世界で最も密度が濃く、神秘に満ちた場所の一つだ。風が吹き抜け、理由もなく石が転がり落ちるとき、あの闇の奥から何かがこちらをじっと見つめているのではないか――。そんな想像をせずにはいられないほど、ロック・エイプの伝説は今も密林の奥深くに息づいている。

参考:Mysterium IncognitaFandom、ほか

TOCANA編集部

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