世界を震撼させた『歴史的ポルターガイスト事件』10選! 超常現象か、ペテンか

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 家の中で突然家具が動き出し、壁を叩く音が鳴り響き、何もない空間から物体が飛んでくる。そんな悪夢のような現象「ポルターガイスト」は、古い城や呪われた廃墟だけで起きるものではない。むしろ、どこにでもある平凡な住宅やオフィスで、ごく普通の人間を標的に発生するのがこの現象の恐ろしさだ。

 今回は、歴史に名を刻むほど有名な10のポルターガイスト事件を振り返る。中にはトリックが暴かれたものや誇張が疑われるものもあるが、数十年にわたって議論が続くこれらの事例には、単なる「いたずら」では片付けられない不気味なリアリティが宿っている。

1. 英国史上最も有名な悪夢「エンフィールドのポルターガイスト」

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画像は「Mirror」より

 イギリス・ロンドンのエンフィールド、グリーン街284番地。ここは、1970年代後半に英国中を恐怖に陥れた現場だ。ホジソン家の人々は、家具の移動、不気味なノック音、そして子供のひとりが宙に浮くという超常現象を報告した。

 心霊研究協会の調査員が数ヶ月にわたり密着し、子供の口を借りて発せられる「正体不明の男の声」を録音したことでも知られる。ちなみに現在の住人は、この家が心霊スポットとして扱われることを固辞しているという。日本でいえば「事故物件」の枠を超えた歴史的遺構のようなものだが、平穏を求める住人の気持ちも理解できなくはない。

2. 精密機器を狂わせる物理現象「ローゼンハイム事件」

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Annemarie Schaberl, Public Domain, Wikimedia Commons

 1960年代、ドイツのローゼンハイムにある法律事務所で起きた事件は、極めて物理的だった。電球が次々と破裂し、電話は誰もいないのに鳴り続け、事務機器が勝手に誤作動を起こした。

 電力会社や電話局の技術者が調査しても故障箇所は見つからず、最終的に「ある若い女性職員が職場を去ると同時に現象が止まった」という。彼女が現象を引き起こす原因だったのか、あるいは巧妙なペテン師だったのか。物理的な証拠が多いだけに、今なお議論が絶えない。

3. 暴力的な「黒い僧侶」の影:イースト・ドライブ30番地

 一見、何の変哲もない元公営住宅が、イギリス屈指の激しいポルターガイスト地点として知られている。1960年代後半、プリチャード一家を襲った現象は、飛んでくる家具だけにとどまらず、首を絞められる感覚や引っかき傷といった直接的な身体被害にまで及んだ。

今では心霊マニアの聖地巡礼場所のようになっているが、かつてここで起きた「暴力」の記録は、単なる都市伝説にしてはあまりに生々しい。

4. 記者を襲った巨大箪笥「ソーントン・ヒース事件」

 1930年代、南ロンドンの郊外で起きたこの事件は、メディアを巻き込んだ騒動となった。フォーブス家で卵や食器が空を飛び、取材に訪れた記者の目の前で巨大なワードローブ(箪笥)が倒れ込んできたというエピソードは有名だ。

 記者が間一髪で怪我を免れたという話は、この現象が単なる幻覚ではなく、明確な質量を持った「攻撃」であることを示唆している。

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5. 芝刈り機修理工場の怪:カーディフの「ピート」

 ポルターガイストは住宅だけで起きるわけではない。1980年代、ウェールズのカーディフにある芝刈り機修理工場では、「ピート」という愛称の霊が暴れ回った。

 工具が勝手に動き、ドアが開き、部品が投げつけられる。無骨な仕事場で起きる怪奇現象は、どこかシュールだが、従業員にとってはたまったものではなかっただろう。幽霊も機械いじりに興味があったのだろうか。

6. 監獄まで追いかけてくる執念「アマーストの怪」

 1870年代、カナダのアン・エスター・コックスという女性の周囲で起きた「アマーストの怪」は、ポルターガイストの本質を突いている。彼女がどこへ移動しても、たとえ刑務所に収監されても、壁に文字が浮かび上がり、物体が飛ぶ現象は止まらなかった。

 この事例は、「ポルターガイストは場所に憑くのではなく、特定の人間に憑く」という説を裏付ける有力な根拠として、専門家の間で語り継がれている。

7. 大統領も関心を持った?「ベル・ウィッチ(ベルの魔女)」

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By M. V. Ingram – An Authenticated History of the Bell Witch, Public Domain, Link

 1800年代初頭のテネシー州。ベル家を襲ったのは、物理的な攻撃だけでなく「声」を出す霊だった。数年間にわたって家族を苦しめ、ついには一家の主であるジョン・ベルを死に追いやったとも言われている。

 後のアメリカ大統領アンドリュー・ジャクソンもこの件に関心を持ったという伝説があり、歴史と民間伝承が入り混じった、アメリカで最も有名な怪談のひとつだ。

8. 土産物屋を襲う珍現象「マイアミのポルターガイスト」

 1960年代のマイアミ。倉庫で飛んでいたのは、なんとワニの灰皿や土産物のビールジョッキ、背中かき(孫の手)といったフロリダ土産だった。

 なんとも陽気なアイテムばかりだが、それらがひとりでに棚から落ちてくる光景は恐怖そのものだ。ここでも若い店員が現象の中心にいたとされているが、彼が近くにいない時でも「ワニ」は飛んでいたという。

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9. 現代に蘇った「ドナルド」:バタシーの事件

 1956年に南ロンドンのヒッチングス家で始まった事件。このポルターガイストには「ドナルド」という名前まで付けられ、壁を叩く音や手紙の筆記によって家族とコミュニケーションを図ろうとした。

 2021年にはポッドキャスト番組『Uncanny』で大々的に特集され、数十年を経て再び注目を集めた。古臭い話に思える怪奇現象も、メディアの力で現代のミステリーとしてアップデートされ続けている。

10. 暴力化する現代の怪:サウスシールズ事件

 記憶に新しい2005年から2006年にかけて起きた事件は、非常に攻撃的だった。コインが虚空から現れるだけでなく、ナイフが部屋の端から端まで投げつけられるという危険極まりない現象が報告されている。

 さらに不気味なのは、子供用のおもちゃを使って「出ていけ」というメッセージを残したことだ。現代の清潔な住宅で、おもちゃが不気味な警告を発する。それはどんなホラー映画よりも、住人にとって耐え難い恐怖だったに違いない。

 これら10の事件を俯瞰してみると、時代や場所が変わっても、ポルターガイストの本質は変わっていないことがわかる。それは、私たちの理解を超えた力が、ごく普通の日常生活の中に突如として「実体」を持って現れるということだ。

 あなたの家で今夜、壁を叩く音が聞こえたとしても、それは単なる家鳴りだろうか。あるいは、新しい「歴史的事件」の始まりなのだろうか。

参考:Higgypop、ほか

TOCANA編集部

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