最新科学から見たUAP/UFOの飛行原理と動力仮説PART 1「SPOC UAP科学考察シリーズ1(全6回)」
PART 1:UAPは「空気を押して」飛んでいない?―70年続く未知推進研究と時空歪曲型推進―
本書の読み方
本書は、現在公開されている科学的知見、宇宙工学、物理学、人工知能研究、および世界各国で報告されているUAP(未確認異常現象)に関する情報を基に、SPOC(宇宙現象観測所センター)が考察した内容をまとめたものである。
本書で紹介する飛行原理や内部構造、動力システム、製造施設、NHI(非人間知性)との接触シナリオなどには、現在の科学で実証された事実と、科学的考察に基づく仮説の両方が含まれている。
また、本書に掲載した内部構造図、製造施設図、概念図などのイラストは、本書で考察した時空歪曲型推進、慣性質量低減、高エネルギー電磁場などの仮説を基に、SPOCが現在の科学的知見を参考に想定したイメージである。実際のUAPやNHIの構造・技術が確認されているわけではなく、公開されている情報と科学的考察を基に作成した想像図である。
未知の現象に対しては、頭から否定することも、無条件に信じることも科学的な態度とは言えない。重要なのは、既知の科学を土台としながら、将来の可能性について冷静に考察する姿勢である。
本書が、読者の皆様にとって宇宙と科学への新たな興味を広げる一冊となれば幸いである。
最新科学から見たUAP/UFOの飛行原理と動力仮説
原稿改訂:2026年4月5日
Tokyo, Japan
宇宙現象観測所センター(SPOC)Powered by IS・INCA©
宇宙現象観測所センター(SPOC)代表
北島 弘
監修
黒崎 明
宇宙現象観測所センター特別顧問、元東京大学教授
小畑 正明
宇宙現象観測所センター特別顧問、東京工業大学工学修士 元材料メーカー研究者
宇宙現象観測所センター(SPOC)Powered by IS・INCA©
この動画版はこちら、
https://youtu.be/XWaK__hfJC8
序章
70年以上続く「未知推進研究」の系譜
UFO・UAPの飛行原理をめぐっては、1940~1980年代にかけて、世界中で多くの「非主流物理学」が提唱されてきた。
ここでいう「非主流物理学」とは、主流理論以外の仮説や独自理論を指す。神話や宗教的記述の中にもその種のものがあるが、今回はそれらは含めていない。
たとえば、N極・S極で宇宙磁場に乗る理論、ノーマン・ディーン氏の無反動「ディーン・ドライブ」、ジョン・サール氏の回転磁場による「サール円盤」、トーマス・タウンゼント・ブラウン氏らの高電圧イオン推進「イオンクラフト」などがある。
トーマス・タウンゼント・ブラウン氏は、反重力やUFO推進理論、イオンクラフトや電気推進、いわゆるEHD推進の先駆者として知られる人物である。
また、清家新一氏の「超相対性理論」、ジョン・ハッチソン氏の強電磁場による異常現象「ハッチソン効果」、さらにTR-3B米軍ブラックプロジェクト説も語られてきた。TR-3Bとは、極秘計画で開発されたと噂される、反重力や電磁推進の三角形飛行体である。
これらは科学的再現性に乏しいものも多い。しかし共通しているのは、
「重力・慣性・空間そのものを制御する」
という発想である。
また、銀河磁場を利用した電磁推進や、ビフェルド・ブラウン効果も、UFO研究史の中で語られてきた。ビフェルド・ブラウン効果とは、高電圧コンデンサに力が働く現象である。
現代のUAP研究では、単純な「反重力」から、「真空工学」「時空歪曲」「慣性制御」「量子場制御」へと理論が進化している。
その流れは、パイス特許やアルクビエレ・ドライブのような概念へとつながっている。
つまり現在のUAP研究は、70年以上続く「未知推進研究」の延長線上にあると言える。

UAPを理解する鍵
「空気を押して飛ぶ」という発想では説明できない
UAPの飛行特性を考えるうえで重要なのは、「通常の航空機のように空気を押して飛ぶ」という発想では説明しにくい点である。
米ODNIの2021年報告でも、一部のUAPは風上で静止し、急激に機動し、目に見える推進装置なしに高速移動したと記録されている。
さらに、21件の報告で通常ではない飛行特性が報告され、11件ではパイロットがニアミスを報告している。
現在、世界のUAP研究において最も注目されている考え方は、
周辺の時空・慣性・媒体を同時に制御している可能性
である。
これは、「時空歪曲」「慣性質量低減」「高エネルギー電磁場」「プラズマ包囲」「高次元航行」と呼ばれるモデルと一致する。
すなわち、“場の工学(Field Engineering)”仮説である。
これは近年、米国防総省AATIP元責任者ルイス・エリゾンド氏が著書『Imminent』で語った内容とも強く一致している。
また、2026年5月から機密解除文書が公開されたUAP動画とも、SID-1撮影の動画とも一致する。

第1章 中核原理とテクノロジー
1-1.時空歪曲型推進
通常のロケットやジェットは、燃料や空気を後方へ押し出すことで前進する。
しかし、UAPがもし直角ターン、急停止、瞬間加速、無音飛行を実現しているなら、単純な反作用推進では説明が難しい。
そこで浮上するのが、機体周辺の空間そのものを歪める推進である。
前方の空間を収縮させ、後方の空間を拡張させれば、機体は空気中や水中を「突き進む」のではなく、時空の波に乗って移動する形になる。
これはアルクビエレ・ドライブや南善成氏系の宇宙推進理論に近い発想であり、SPOC的には「時空工学型UAP推進」と呼べる。
南善成氏は、『スターシップ理論』『宇宙推進物理学:フィールド推進による星間飛行』の著者である。この本は、銀河系を旅行する宇宙航法についての解説書であり、宇宙推進物理学を一般向けに説明した内容である。場の推進、すなわちフィールド推進理論を紹介している。
南氏はNEC在職中に、推進原理から見たUAP、すなわち未確認異常現象の飛行特性と、その推進原理から導かれる飛行性能に関して特許を得ていた。
UAPは、周辺の時空・慣性・媒体を同時に制御している可能性がある。これは、「時空歪曲」「慣性質量低減」「高エネルギー電磁場」「プラズマ包囲」「高次元航行」の統合モデルと一致する。
この場合、UAPは空気抵抗、水の抵抗、衝撃波、摩擦熱を直接受けにくくなる。
つまり、空中・海中・宇宙空間を連続的に移動するトランスメディア航行の理論的説明になりうる。
1-2.南善成氏のフィールド推進理論
中核となる技術として、いくつかの理論が発表されている。
南善成氏は、現在の宇宙推進ロケットの問題点を性能に基づいて説明し、これを超える新たな概念のフィールド推進理論を紹介している。
場の推進、すなわちフィールド推進の代表例として、空間の力学的構造に基づく圧力推力による空間駆動推進が導入される。
宇宙船の推進力は、宇宙船周辺の時空間と宇宙船自身との相互作用により生じる場の近接作用を利用したものである。
つまり宇宙船は、時空間の構造に対して推進することになる。
さらに、宇宙論的観点から局所的空間の膨張による推進概念、ならびに場の量子論的推進原理を紹介し、量子論的推進として超弦理論による推進の可能性を示した。
また、ブラックホール周辺の降着円盤の天体物理学に基づく有望な推進概念も紹介している。
最後に、フィールド推進による銀河間または星間旅行の航法理論を扱う。光速の壁を迂回する方法、すなわち光の障壁をジャンプするための超空間航法理論を提唱している。
1-3.エリゾンド氏の「時空の泡」
エリゾンド氏は、
機体周囲に局所的な時空の泡(Spacetime Bubble)を形成する
という考え方を示している。
これは、単純に推進剤で前へ進むのではない。
・前方の空間を収縮
・後方の空間を拡張
することで、機体そのものではなく、「空間側」を動かすという発想である。
理論的には、
・アルクビエレ・ドライブ
・一般相対性理論
・真空エネルギー理論
・南善成氏理論
などと関連している。
この“泡”の内部では、
・慣性
・重力
・空気抵抗
・流体抵抗
の影響が大幅に減少する可能性がある。
そのためUAPは、
・急加速
・直角ターン
・無音飛行
・瞬間停止
・海中高速移動
を行っても、通常航空機のように破壊されないという説明になる。
つまり、
UAPは「飛行」しているというより、「時空の波に乗って移動している」
というイメージである。


――では、もしUAPが空気や水を押して進むのではなく、「時空そのもの」を利用して移動しているとすれば、あの急加速や直角ターンの際に生じる巨大な慣性力はどうなるのだろうか。
次回は、現代UAP研究でも特に注目される「慣性質量低減」と、その背景にある真空エネルギー・量子場という、さらに深い領域へ進む。
(PART 2へ続く 9月24日18時更新予定)
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