猫背でひょこひょこ歩く「謎の生物」、住宅街に出没 —— ネットが沸いた「ジモシー」の正体

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画像は「Instagram」より

 背中を丸め、忍び足のように独特の姿勢で歩く奇妙な生き物の動画が、いまアメリカのSNSを騒がせている。

 目撃者本人が「一体何を見ているのか分からず混乱した」と振り返るほどの異形ぶりだが、これは想像上の怪物ではない。その正体を追ってみると、思わぬ”生存のドラマ”が見えてきた。

“猫背の珍客”誕生の瞬間——住宅街で撮影された1本の動画

 米ワシントン州シアトルのバラード地区に住むキアナ・ホール氏は、自宅周辺で見慣れないシルエットの生き物と遭遇した。

 丸まった背中と短い首、独特の姿勢で歩くその姿は、ホール氏いわく普段目にするアライグマとはまるで別物だったという。

 驚いたホール氏はとっさにスマートフォンで撮影し、その様子をSNSに投稿。名付けたニックネームは「ジモシー」。由来を尋ねられた彼女は、単純に「そう見えたから」と説明している。

 この動画は瞬く間に拡散し、数百万人がこの奇妙な姿のアライグマに見入ることとなった。「ジモシーの旗が欲しい」といった愛情のこもったコメントも相次ぎ、思わぬ人気者が誕生した格好だ。






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二度目の目撃と「スクォンク」伝説

 話題はこれだけでは終わらなかった。近隣の別の住民が、先月撮影されていた自宅の防犯カメラ映像を新たに公開したことで、ジモシーの目撃が一度きりではなかったことが判明したのだ。

 地域住民のブリジット・ドートルモン氏は、この生き物についてクリプティッド(未確認生物)のような佇まいでありながらどこか愛らしく、ビッグフットやイエティを思わせる超自然的な雰囲気すら漂わせていたとの感想を述べている。

 古参の未確認生物愛好家の間では、ペンシルベニア州の森に伝わる伝説の生物「スクォンク」に姿かたちが酷似しているとの指摘も上がっているという。丸みを帯びた背中と独特の歩き方が、伝承上の姿と重なって見えるようだ。

専門家の診断は「先天性の脊椎短縮症候群」

 Redditなどでも憶測が飛び交う中、地元テレビ局の取材に応じた獣医師キャリー・シュナイダー氏は、ジモシーの体には先天的な脊椎の短縮疾患があるとの見立てを示した。

 この診断は、獣医学教授マーシー・ログスドン氏によっても裏付けられている。同氏はジモシーが身体的なハンディキャップを抱えながらも非常に機敏に動き回っている点を強調した。

 この年齢まで生き延びてきたという事実自体が、周囲の環境にうまく適応し、たくましく生き抜いてきた証だとの見解も示されている。専門家たちは一様に、驚きとともに励まされたとの受け止めを口にしているという。

 なお速度や運動能力そのものに大きな支障はなく、ジモシーは日常的な行動を問題なくこなしているとみられている。

 SNS上ではその愛らしい姿に夢中になる声が相次ぐ一方、野生動物の専門家や地元当局は、どれほど会いたくても、また自撮りをしたくても、野生動物であるジモシーに不用意に近づかないよう住民に呼びかけている。

 都市伝説めいた騒動の裏にあったのは、結局のところ、小さな命がハンディキャップを抱えながらも懸命に生き抜いてきた証だったのかもしれない。

参考:UniladCoast to Coast AM、ほか

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