140年前から光り続ける謎の球体「マーファ・ライト」、科学者が突き止めた正体とは

夕暮れの荒野に忽然と浮かび上がり、まるで意思を持つかのように揺らめく赤や青、白の光の球――。
こんな怪光が、テキサス州の砂漠地帯で140年以上にわたって目撃され続けている。地元では「マーファ・ライト」と呼ばれ、今や州内屈指の観光名物にまで成長した奇妙な現象だ。
だが近年、複数の大学の研究チームがこの謎に本気で挑み、意外な正体を突き止めている。
1945年の新聞記事と、140年前の牛追いの証言
1945年2月、地元紙「サンアンジェロ・タイムズ」に「マーファ地区に幽霊の光現る」という記事が掲載された。
記事は、テキサス州西部の小さな町マーファ近郊で、赤・青・白に光る球体が奇妙な動きで踊るように現れると伝えている。これが文献に残る最古の記録とされるが、地元の言い伝えはさらに遡る。
1883年、牛追い労働者ロバート・リード・エリソン氏が、マーファから東へ約19km離れたパイサノ峠で牛の群れを追っている最中に、この光を初めて目撃したというのだ。
以来この怪光は語り継がれ、現在では専用の「マーファ・ライト観覧エリア」まで整備されている。沼地ガス説、雷雲がつくる「セントエルモの火」説、火成岩が生む圧電効果説、そして宇宙人説――あらゆる仮説がまことしやかに語られてきた。
大学生チームが暴いた「幽霊の正体」
2004年、テキサス大学ダラス校の学生グループがマーファに乗り込み、この謎に科学のメスを入れた。
学生の一人ジェフ・クレンジング氏によれば、8つの実験を計画し、うち3つで有効なデータが得られたという。レーザー、トランシーバー、交通量測定器、追跡用の車、高速度カメラまで動員した本格的な調査だった。
行き着いた結論は、いささか拍子抜けするものだった。約3.2km先を走るハイウェイ67号線の自動車のヘッドライトが、遠く離れた観覧エリアから「幽霊の光」に見えていたというのだ。実際にライトを点滅させると、観覧エリアから同じような光が確認できたという。
4年後、テキサス州立大学のチームが分光分析による追加調査を実施し、同様の結論に至った。ヘッドライトか、あるいは砂漠に点在する小さな野焼きの炎が正体である可能性が高いとされている。
自動車のない時代に見えた光は、いったい何だったのか
しかし、この説明では片付かない大きな矛盾が残る。1883年当時、テキサス州西部にはまだ自動車が存在しなかったはずだ。
エリソン氏の子孫を探し当てた米メディアは、氏が遺した回顧録の写本を調べ、当時の目撃の真相に迫ろうと試みている。だが牛追いが荒野で見たという光の正体は、現時点でも科学の手が届いていない。
ヘッドライト説でめでたく一件落着かと思われたマーファ・ライト事件だが、自動車が一台も走っていなかった1883年の目撃談だけは謎として残り続けている。
参考:Popular Mechanics、ほか
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2024.10.02 20:00心霊140年前から光り続ける謎の球体「マーファ・ライト」、科学者が突き止めた正体とはのページです。発光体、怪光、テキサス州などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
