「人類に公開すべきではない」科学者が示唆、“バルト海の異物”の新たな展開とは…?

依然として謎のままである「バルト海の異物」に新たな展開か――。「新たな発見」の報告と、新たな探索支援計画が同時期に発表されているのだ。
■「バルト海の異物」に新展開か
「バルト海の異物(Baltic Sea Anomaly)」は、バルト海の水深約90メートルの海底で発見された直径60メートルの円形状の物体であり、2011年にダイバー集団「オーシャンX」によってソナーで検出された。その形状から墜落して海底に沈んだUFOの残骸ではないとの憶測も招いている。もちろん自然の地殻活動によって形成された地形である可能性もある。
以来、長らく謎のまま保留されていた「バルト海の異物」だったが、先の7月3日、オーシャンXの共同創設者、デニス・アスバーグ氏が自身のXへの投稿で驚くべき“発見”があったことを報告している。いったいどのような“発見”がもたらされたというのか。
「発見と収集した素晴らしいデータをケーキでお祝いしています! この瞬間は、私たちの成果の喜びと、これから起こることへの期待を象徴しています。そして、これはほんの始まりに過ぎません。まだ終わりには程遠いですが、私たちが得ているデータは信じられないほど興味深いものです」(アスバーグ氏)
アスバーグ氏は、天文調査で異常天体を研究する天文学者ベアトリス・ビジャロエル博士と共同で、この発見を発表する正式な論文を執筆中だという。ビジャロエル博士は、このデータは非常に重要であるため「人類に公開すべきではないかもしれない」と示唆したが、今のところそれ以上の詳細は明らかにしていない。
またUAP研究協会「SUAPS」は7月11日、「バルト海の異物」を調査するための新たな探索計画への支援を発表した。この発表のタイミングは偶然なのか?
「バルト海の異物」の発見時、オーシャンXのダイバーたちは物体付近で機器の故障を報告しており、ダイバーのステファン・ホーガーボーン氏は、付近で電子機器と衛星電話が使えなくなったと報告している。
そこで助成金によって資金提供を受けた新たな探索計画では、マルチビームソナーや3Dモデリングなどの高度なツールを使用し、物体に干渉することなく一帯の海底の正確な地図を作成することを目指している。
マイケル・シフォーネ博士が率いるSUAPSは、科学的なアプローチを重視し、データの完全性と分析後の結果への一般公開を約束している。チームには海洋地質学者、ロボットエンジニア、その他の専門家が参加し、同様の水中現象の研究における基準を満たすことに尽力するということだ。
アスバーグ氏の新たな“発見”とSUAPによる「バルト海の異物」の新たな探索支援計画は形のうえでは無関係だが、世間の関心によって両者は結び付けられている。
ビジャロエル博士に「人類に公開すべきではないかもしれない」と言わしめた今回の発見は、単なる研究結果報告に終わるのか、それとも何か具体的な“アノマリー”が特定されるのか、今しばらくは予断を許さずに待ちたいものだ。
参考:「Anomalien.com」、「Portal Vigília」ほか
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