聖書に描かれた”天使の素顔”があまりにも人間離れしていた…… 目だらけの車輪と4つの顔を持つ異形の怪物

天使といえば、白い衣をまとい、背中に大きな翼を携え、頭上には光の輪を浮かべた姿を思い浮かべる人が多いだろう。
だが、こうしたイメージの多くは中世以降の宗教美術を通じて広まったものであり、聖書そのものの記述とはかなり異なっている。旧約聖書には、むしろ人間離れした異形の存在として天使的な存在が描かれた箇所が複数存在するのだ。
6枚の翼を持つ「セラフィム」、その正体は火
旧約聖書のイザヤ書6章2節には、「セラフィム」と呼ばれる存在が一度だけ登場する。
この記述によれば、セラフィムは6枚の翼を持ち、そのうち2枚で自らの顔を覆い、2枚で足を覆い、残る2枚で空を飛ぶとされている。「セラフィム」という語自体が「燃える者」を意味するともいわれ、火のイメージと結びつけられた存在として描かれている点も特徴的だ。
現代のポップカルチャーでおなじみの、背中に白い翼を携えた穏やかな天使像とは、かなり異なる姿であることが分かる。

4つの顔を持つケルビムと、目だらけの「車輪」
さらに異形の存在として描かれているのが、エゼキエル書1章に登場する「生ける生き物」、いわゆるケルビムだ。
この記述では、人間・ライオン・牛・鷲という4つの顔を持ち、翼を備えた存在として描写されている。その外観は燃える炭火のようで、松明のように輝きながら動くとも表現されており、静的な天使像とはかけ離れた”異次元の存在”として登場する。

同じくエゼキエル書1章には、ケルビムのそばに位置する「オファニム」と呼ばれる車輪状の存在についても記述がある。これらの車輪は表面が無数の目で覆われており、ケルビムと連動するように動くとされる。神の玉座の近くに位置づけられた存在で、単なる乗り物ではなく、それ自体が意思を持つ存在として扱われている点が興味深い。

大天使ミカエルとガブリエルは「普通の男性」だった
一方、旧約聖書で名前が挙げられている数少ない大天使、ミカエルとガブリエルについては、こうした異形の描写はほとんど見られない。
多くの場面で、彼らは翼や特異な姿を伴わず、ごく普通の人間の男性の姿で登場するとされる。むしろ相手が人間離れした存在だと気づかれないまま、使者としての役目を果たす場面も少なくないという。
そもそも聖書における「天使」という言葉は、元来「使者」を意味する言葉であり、特定の姿形を持つ存在の分類名ではなかったとされる。時代を経て中世の宗教美術がイメージを固定化させ、今日私たちが思い浮かべる「翼を持つ人型の天使像」が形作られていったと考えられている。
聖書が伝える天使の姿は、優美というよりもむしろ畏怖の対象に近い。目だらけの車輪や、炎のように輝く多面の生き物と対峙した古代の人々が抱いた驚異と恐れは、現代の穏やかな天使像からは想像しにくいものだったのかもしれない。
それでも、姿形がどれほど異形であろうと、人知を超えた存在への畏敬の念そのものは、時代を超えて変わらず受け継がれているのだろう。
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2024.10.02 20:00心霊聖書に描かれた”天使の素顔”があまりにも人間離れしていた…… 目だらけの車輪と4つの顔を持つ異形の怪物のページです。聖書、天使などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで


