ツタンカーメンの墓の奥に「瓦礫の通路」を検出… 美貌の王妃ネフェルティティの墓が眠っているのか

エジプト・王家の谷に眠るツタンカーメンの墓(KV62)は、これまでも幾度となく「隠された空間」の存在が取り沙汰されてきた。
そこに新たな調査結果が加わった。地中探査レーダーと重力測定を組み合わせた最新の調査で、埋葬室の奥に瓦礫で埋め尽くされた幅約2メートルの通路状の空間が検出されたというのだ。浮上しているのは、あの美貌の王妃ネフェルティティの未発見の墓が眠っているのではないかという説だ。
レーダーと重力測定が捉えた「瓦礫の通路」
今回の調査を担ったのは、エジプト・アインシャムス大学のマムドゥーフ・エルダマティ氏、アッバス・モハメド・アッバス氏らが参加する「アマルナ王家墓プロジェクト」で、エジプト学者ニコラス・リーブス氏も名を連ねている。
地中探査レーダー(GPR)による壁面調査に加え、約35平方メートルの範囲で1,200点以上の測定点を設けたマイクログラビメトリー(微重力測定)調査も実施された。地下の密度差によるわずかな重力の揺らぎを拾い上げるこの手法により、瓦礫で満たされた通路の存在を裏付けるデータが得られたという。地球物理学者のジョージ・バラード氏は、レーダー測定の結果が埋葬室から続く瓦礫充填の通路を示唆していると述べている。ただし内部の様子は依然として不明だ。
「アノマリー7」とネフェルティティ埋葬説
調査チームが特に注目しているのが、「アノマリー7」と名付けられた地下構造だ。詳細な形状はまだ公表されていないが、単なる計測誤差では説明しきれない特異な反応を示しているという。
この発見に勢いを与えているのが、リーブス氏が2015年に提示した仮説だ。リーブス氏はツタンカーメンの墓の壁面に残るひび割れや装飾の痕跡を分析し、KV62はもともと別の王族――おそらく王妃ネフェルティティ――の埋葬のために設計された墓であり、若きツタンカーメンの急死によって急遽転用された可能性があると指摘してきた。
今回検出された未知の通路が、その”隠された続き”にあたるのではないかという見方が、あらためて浮上している。もしこの仮説が正しければ、古代エジプト史上でも屈指の知名度を誇るネフェルティティの墓が、3000年以上にわたりツタンカーメンの墓のすぐ奥に眠っていたことになる。

専門家は「まだ判断できない」と慎重姿勢
ただし、これらのデータだけで隠し部屋の存在が証明されたわけではない。
ブラッドフォード大学のクリストファー・ガフニー氏は、今回の調査結果を「興味深い」と評価しつつも、確定的な結論を導くにはまだ材料が不十分だと指摘している。キール大学のピーター・スタイルズ氏も、追加の情報や検証データの開示を求めている。
地中探査レーダーや微重力測定は、地下の空洞や密度差を非破壊で捉えられる有用な手法である一方、瓦礫や岩盤の性質次第では誤ったシグナルを拾うことも少なくない。KV62周辺ではこれまでも同種の調査が繰り返され、隠し部屋の有無をめぐって専門家の間で見解が割れてきた経緯がある。
それでも、王家の谷という考古学史上最も掘り尽くされたはずの土地に、なお未踏の空間が眠っているかもしれないという可能性は、多くの考古学ファンの心をとらえて離さない。ネフェルティティの素顔は今も胸像でしか知られていない。彼女の永眠の地が本当にツタンカーメンの墓の奥にあるのだとしたら、それは今世紀最大級の発見になるかもしれない。
参考:Grenzwissenschaft-Aktuell (GreWi)、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ツタンカーメンの墓の奥に「瓦礫の通路」を検出… 美貌の王妃ネフェルティティの墓が眠っているのかのページです。エジプト、ツタンカーメン、空間などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで