偽メシアの出現、絶えぬ戦争、各地の地震… 人気牧師が指摘する”終末のしるし”は現実になりつつあるのか

聖書は明確にこう記している——キリストの再臨がいつ訪れるか、その日や時刻を知る者は誰もいない、と。
それにもかかわらず、世界中の終末論者や福音派の牧師たちの間では、再臨を告げる”兆し”がすでに現れているという確信が根強く語られ続けている。米インディアナ州ウェストラファイエットを拠点とする牧師ポール・ベグリー氏もその一人だ。彼は自身の番組の中で、人類はすでに「終わりの時代」に足を踏み入れていると断言している。
毎週の番組とYouTubeで”預言”と時事ニュースを結びつける牧師
ベグリー氏は、週刊テレビ番組『ザ・カミング・アポカリプス』のホストを務め、聖書の一節と現代のニュースを結びつける独自の解説を続けている。
YouTubeチャンネルでもほぼ毎日、終末をテーマにした聖書解釈の動画を配信しており、多くの登録者を抱える人気配信者でもある。
同氏は、人類の運命は約2000年前、キリストが十字架にかけられた時点ですでに定まっていたとの見解を持つ。番組の中で同氏は、いま自分たちは紛れもなく「終わりの時代」を生きているとした上で、絶えず変化する各国の政策や統治のあり方、国家間の関係性こそが、その備えを考えるべき時期に来ている証拠だとの考えを示した。

「マタイによる福音書24章」に記された”終末のしるし”
こうした終末論の多くは、新約聖書「マタイによる福音書」第24章を典拠にしている。「オリーブ山の説教」とも呼ばれるこの章は、エルサレム神殿の崩壊をはじめとする出来事を予告したとされる部分だ。
そこには、自らを「メシア」と名乗る偽者が現れて多くの人を惑わすこと、戦争や戦争の噂が絶えないこと、民族同士・国家同士の争い、そして各地での飢饉や地震が「産みの苦しみの始まり」として記されている。信仰を理由に迫害され、命を落とす者が出るとの記述もある。
ベグリー氏はこうした聖書の記述を根拠に、いかなる状況においても神は信者を見捨てず、世界の終わりまで共に歩むと説いている。
「その日、その時は誰も知らない」聖書自身が残す留保
もっとも、同じマタイ24章には、再臨の正確な日時については天使も子(キリスト)でさえ知らず、父なる神のみが知るとの記述もある。終末の”しるし”を読み解く牧師たち自身が拠り所とする聖書が、その到来の瞬間だけは人知の及ばない領域として残しているのだ。
戦争、天変地異、社会の混乱——これらを終わりの兆しと読むか、単なる人類史の繰り返しと見るかは、結局のところ読み手の信仰と想像力に委ねられている。
ベグリー氏のような牧師たちの警告が的中するのか、それとも数多の預言者たちと同じく杞憂に終わるのか。答えが出るその日まで、世界中の終末論者たちの”待機”はまだ続きそうだ。
参考:Daily Star、ほか
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