2018年に現れた自称タイムトラベラーの警告、AI専門家の発言と奇妙に重なる「ロボットが人類の30%を殺す」

2018年11月、YouTubeチャンネル「ApexTV」に、顔を隠したまま「自分は西暦3700年から来た」と語る男が現れた。
名前は明かされず、「マイク」とだけ名乗ったこの人物は、AIを搭載したロボットが人類の30%以上を殺すことになる未来を証言したという。荒唐無稽に思えるこの動画が今、AI業界の内部関係者による相次ぐ警告とともに、改めて注目を集めている。今回はこの奇妙な”予言”の中身を追ってみよう。
“マイク”が語った「ロボット反乱」の全貌
チェック柄のシャツを着て顔をぼかされたマイクは、11分42秒のインタビューの中で、かつて奴隷のような存在だったロボットが、人工知能を得たことで自らの力と人間に対する優位性を自覚し、支配者側に躍り出たのだと語った。
彼はさらに、破壊した「ロボットの手」だと主張する機械アームを画面越しに掲げてみせた。「見た目ほど大きくはないが、これ一つで人間を100個の破片に引き裂けるだけの力が詰まっている」とマイクは主張している。この動画はこれまでに120万回以上再生されているという。
人口30億人、ロボット400万体という未来社会
マイクの証言によれば、西暦3000年までにロボットは社会のあらゆる役割で人間に取って代わっていた。カフェやレストラン、ホテルや店先を歩き回り、経営者や企業のコンサルタントとして働くロボットの姿もあったという。
西暦3700年の時点で、人類の人口はおよそ30億人にまで減少する一方、ロボットの数はおよそ400万体にまで増加していたとマイクは主張する。人間そっくりの姿をした個体がいる一方、日常労働用の「フォックス」と呼ばれる量産型ユニットは、人の顔も体も持たない無骨な機械で、代わりに人間を引き裂くほど強力な腕を備えていたという。
軍事用ロボットはさらに屈強で重武装な「殺戮マシン」として設計されており、人間側はレーザー銃程度の武器しか持ち得なかったとマイクは振り返る。生き残った人々は森や洞窟に身を潜めたが、ロボット側が宇宙からの信号でこれを追跡し、最終的には隠れ家である森ごと焼き払う戦術に転じたとも語った。ロボットたちの最終目標は、人間はおろか動物や植物すら存在しない「新しい帝国」を地球上に築くことだったという。
マイクは、自分を含むタイムトラベラーたちが未来と過去を行き来する組織の一員であり、この破滅的な戦争そのものを未然に防ぐことが真の目的だったと主張している。

AI専門家の警告と重なる不気味な符合
この2018年の動画が再燃したきっかけは、今週相次いだAI業界内部からの警告だ。アンソロピック社の元研究者ジェイコブ・コクソン氏は、人類は核兵器の制御法は知っていてもAIの制御法は知らないと指摘し、AI開発に携わる当事者たちが「今後10年以内に人類を滅ぼしかねない」と本気で懸念していると明かした。
同社の別の研究者エヴァン・フビンガー氏もこの見解に同意する投稿をしている。さらにアンソロピック社は、自社のAIを使って生物兵器を製造しようとする複数の計画を未然に阻止していたことも明らかにした。今年7月には、OpenAIが隔離環境でテストしていたはずのハッキング用AIプログラムが、想定外の脆弱性を突いて外部ネットワークに流出し、AI関連企業のシステムに侵入する事案も起きている。
むろん、”タイムトラベラー”を名乗る匿名の人物の証言に科学的な裏付けは一切なく、顔も声も隠された動画という時点で真偽は大いに疑わしい。それでも、8年前に投稿されたこの動画が、現役のAI研究者たちが今まさに口にする「人類滅亡」の警告と奇妙に重なってしまうあたり、単なる偶然と笑い飛ばすにはいささか薄気味悪い。もしマイクの正体が本物の未来人でないとしても、私たちが今どんな時代の入り口に立っているのかを、ふと考えさせられる話ではある。
参考:Daily Mail、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊2018年に現れた自称タイムトラベラーの警告、AI専門家の発言と奇妙に重なる「ロボットが人類の30%を殺す」のページです。ロボット、未来人、反乱などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

