2008年北京五輪の開会式に「AirPods」をつけた男がいた!?“タイムトラベラー”疑惑の真相

過去の白黒写真や古い映像の中に、当時の技術では存在するはずのない「スマホ」や「ワイヤレスイヤホン」が映り込んでいる——。ネットの海には、そんな「タイムトラベラーの証拠」とされる画像が定期的に浮上し、陰謀論者たちを熱狂させる。
最近、TikTokの特定班がまたしても新たな“未来からの来訪者”を発見した。舞台は2008年の北京オリンピック開会式。まだAppleがAirPodsを発売する8年も前の映像に、あの見慣れた「白いワイヤレスイヤホン」が映り込んでいたという。
2008年の北京五輪にAirPodsをつけた男が!?
TikTokユーザーの「@yessirbrother」(現在は非公開アカウント)が投稿した動画が、現在ネット上で大きな波紋を呼んでいる。彼が北京オリンピックの壮大な開会式の映像を鑑賞していた時のことだ。
大勢のパフォーマーが動く中、ある一人の男性パフォーマーの耳元に、見慣れた「白いプラスチック製の物体」が装着されているのに気がついた。動画のナレーションで彼は興奮気味に叫んでいる。「本物のタイムトラベラーを見つけたぞ! 2008年の北京オリンピックなのに、こいつAirPodsをつけてるじゃねえか!」
さらに彼は、動画に「中国は説明しろ(CHINA GOTTA EXPLAIN)」という強烈なテロップまで被せている。

Appleが初代AirPodsを発売したのは2016年のことだ。もしこれが本当にAirPodsなら、彼は未来からやってきてオリンピックの開会式に紛れ込んだタイムトラベラーということになる。
だが、コメント欄の視聴者たちは意外と冷静だった。「AirPodsよりずっと前から、Bluetoothのワイヤレスイヤホンは存在してたよ」「昔のNokia(ノキア)のBluetoothヘッドセットじゃないの?」といった、非常に現実的で的確なツッコミが殺到したのである。たしかに、2008年当時でも片耳用のBluetoothインカムはビジネスマンなどを中心に普及し始めていた。タイムトラベラー説は、残念ながらあっさりと論破されてしまったようだ。
1938年に「スマホで通話しながら歩く女性」
こうした「過去の映像に現代のガジェットが映り込む」現象は、これが初めてではない。
特に有名なのが、1938年に撮影された白黒フィルムだ。工場から出てくる大勢の群衆の中で、一人の若い女性が「耳元に長方形のデバイスを当てながら」楽しそうに喋りながら歩いている姿がはっきりと映っているのだ。

現代の私たちがこの映像を見れば、「完全にスマホで電話しながら歩いている現代人」にしか見えない。タイムトラベルの決定的証拠として何度もネットを騒がせてきた映像だ。
しかし、この映像についても後に「当時の通信機器メーカー(デュポン社)がテストしていた初期の携帯用トランシーバー(無線機)だった」という現実的なオチがつけられている。
脳が引き起こす「タイムトラベル」の錯覚
他にも、1962年のワールドカップ決勝戦の写真で、カメラマンの持っている箱型カメラが「折りたたみ携帯(ガラケー)」に見えて大騒ぎになった事件など、この手のアナクロニズム(時代錯誤)の噂は後を絶たない。
私たちが「タイムトラベラーだ!」と騒ぐ画像の多くは、結局のところ、そのほとんどは現代のテクノロジーに慣れきった私たちの脳が引き起こす「見間違い(空目)」に過ぎないようだ。
しかし、過去の映像の隅っこに未来のガジェットを探す遊びは、ネット時代の最高にロマンチックなエンターテインメントであることは間違いない。もしあなたが昔の白黒写真を見る機会があれば、群衆の中に「Apple Watch」をつけている人がいないか、念のため探してみてはどうだろうか。
参考:Daily Star、ほか
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2024.10.02 20:00心霊2008年北京五輪の開会式に「AirPods」をつけた男がいた!?“タイムトラベラー”疑惑の真相のページです。タイムトラベラー、北京五輪などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで