観音像をハンマーで砕く動画で炎上した24歳の心霊系インフルエンサー、交通事故で死去

中国のSNSで今、1年前に投稿された1本の動画が再び猛烈な勢いで拡散している。心霊スポット探訪で130万人のフォロワーを抱えた24歳の女性配信者が、観音像をハンマーで打ち砕く映像だ。
彼女は今年7月15日に交通事故に遭い、約1カ月にわたる昏睡状態を経て、8月10日に死亡が確認された。
その報が広まると、ネット上には事故とあの動画を結びつけて「因果応報だ」と書き込む声が噴出した。だが遺族は、憶測を広げるのをやめてほしいと訴えている。
「迷信を打ち破る」と宣言し、観音像にハンマーを振り下ろした
問題の動画が公開されたのは2025年8月。ジャン・シャオロウさん(Jiang Xiaorou)は、観音像の前にハンマーを手にして立っていた。
観音——観世音菩薩は、中国では慈悲を象徴する存在として広く信仰され、家庭や商店に像が置かれていることも珍しくない。日本人にとっても馴染み深い仏だ。
彼女はその像に力任せにハンマーを叩きつけ、これは迷信を打ち破るための挑戦なのだと宣言。本当に祟りが起きるものなら試してみればいい、という趣旨の言葉をフォロワーに投げかけた。
直播砸观音像 诅咒自己出车祸 结果车祸身亡!
— 德潤傳媒 (@DXDWX999) August 12, 2026
“到地方了,這裏夠陰森嘛, 來咱們開砸, 整天拿這種東西來招搖撞騙, 一個賣人家大幾千,我讓你騙,還騙开光是吧? 讓你開!我讓你開!砸完了,家人們啥事沒有,這啥玩意啊,你放心出去玩了,看我還能活多久? 要是我真有一天出事的話,… pic.twitter.com/Qtrr7WHtAa
反応は真っ二つに割れた。信仰への冒涜だと激しく非難するコメントが殺到する一方、恐れを知らない振る舞いだと喝采を送るファンも少なくなかった。
そもそも彼女のチャンネルは、そうした際どい路線で伸びてきたものだった。深夜の廃墟探索、心霊スポットでの検証、民間信仰のタブーにあえて踏み込む企画。中国中南部・湖南省の農村出身の彼女は、この手のコンテンツで130万人という規模のフォロワーを築いていた。
広西から広州へ——移動中の車内で起きた事故
事故が起きたのは2026年7月15日。彼女は中国南部の広西から広東省・広州へ向かうライドシェア車両に、乗客として同乗していた。
車両は重大な事故に巻き込まれ、彼女は全身に激しい外傷を負った。大量出血、臓器不全、そして重度の脳損傷。人工呼吸器につながれた状態で、中山大学孫逸仙記念病院の集中治療室に搬送された。
意識は戻らなかった。医師団はおよそ1カ月にわたって治療を続けたが、8月10日、出身地の地域関係者によって死亡が正式に確認された。24歳だった。
事故の詳しい原因については、現在も捜査が続いている。何が起きたのかについて、公式な結論はまだ出ていない。
噴き出した「因果応報」説と、遺族が求めた静けさ
死が伝えられると、1年前の動画が再びタイムラインに溢れ返った。観音像を砕いた者が、その1年後に事故で命を落とした——この時間的な符合に、カルマだ、報いだと書き込むユーザーが相次いだのだ。
ただし、これはあくまでネット上の一部の反応にすぎない。事故と動画を結びつける根拠は何一つ示されていない。交通事故は誰の身にも起こりうるもので、彼女は移動中の車に乗っていた同乗者だった。
翌8月11日、遺族は短い声明を出した。故人のネット上の発信内容をめぐって勝手な推測を広げるのはやめてほしい、静かに眠らせてほしい——伝えたのはその一点だけだった。
不可解な一致に意味を見出したくなるのは、人間の思考の癖のようなものだ。オカルトが古今東西で廃れないのも、突き詰めればそこに理由がある。
だが今回、その「符合」の中心に置かれているのは、つい先日まで生きていた24歳の女性であり、彼女を悼む家族がいる。祟りは本当にあるのか——1年前に彼女自身が投げかけた問いは、皮肉にも彼女の死をめぐって大量に消費されている。
参考:Daily Star、ほか
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