スパイ衛星爆発、宇宙軍は「対衛星兵器」の可能性を否定せず! 破砕と同じ時期に米軍初の宇宙兵器配備が公表されていた

地球を周回する冷戦の遺物が砕け散った事件は、単なる「老朽衛星の事故」では片付かない様相を帯びつつある。
TOCANAでも既報の通り、1988年に打ち上げられた米国の偵察衛星「USA 32」(コードネーム「FARRAH III」)が、2026年9月13日に高度約770kmの軌道上で破砕し、大量の破片をまき散らした。設計寿命わずか3年の衛星が38年間軌道に残っていたことから、加圧タンクやバッテリーの破裂説が有力視されてきた。
ところが米宇宙軍は、いまだに原因を特定していない。それどころか、対衛星兵器(ASAT)による攻撃という可能性すら、公式には否定していないのだ。
「分析は継続中」とだけ語る宇宙軍の沈黙
米宇宙軍が破砕を確認したのは9月17日。だが発表は、さらなる分析が進行中だとする程度にとどまり、推定原因も独自の見解も示されなかった。攻撃の可能性を排除するという言及もない。
一方で米CNNは、この衛星が対衛星兵器によって意図的に狙われた兆候は見当たらないと報じている。宇宙ゴミや隕石との衝突を疑う声もあり、現時点で攻撃を裏付ける材料が出てきているわけではない。
それでも、軍が「攻撃ではない」と明言しないこと自体が、憶測を呼ぶ余地を残している。そして気になるのが、破砕が起きたタイミングだ。
機密ペイロード打ち上げと「宇宙兵器」公表の直後
USA 32が砕ける数日前、米宇宙軍はSpaceXのロケットを使い、中身の明かされない機密ペイロードを相次いで軌道へ送り込み始めていた。
ほぼ同じ時期、空軍長官のトロイ・ミンク氏は、米軍が初めて宇宙空間に兵器を配備したと公表し、衝撃を与えている。宇宙軍当局者は、この配備がロシアと中国による過去20年の宇宙での動きに対抗するためのものだと説明した。
もちろん、こうした動きと衛星の破砕との間に因果関係があるとする根拠は示されていない。ただ、宇宙の軍事化が公然と語られ始めた矢先の出来事であることは確かだ。
前例もある。ロシア軍は2021年、地上から衛星を直接撃ち抜く対衛星ミサイルの実験に成功し、1982年打ち上げのソ連時代の偵察衛星を粉砕した。大量の破片を生んだこの実験は、世界中から非難を浴びた。ただし今回、同様の兵器が使われたという兆候や発表は確認されていない。

200基超の衛星がひしめく「宇宙の幹線道路」
原因が何であれ、懸念されているのは破片の行方だ。宇宙天気情報サイト「Spaceweather.com」を運営する天文学者トニー・フィリップス博士は、USA 32が混雑した軌道帯で砕けたことから、他の衛星への衝突の脅威は現実のものだと警鐘を鳴らしている。
博士によれば、USA 32の高度から上下50km以内には200基を超える稼働中の衛星があり、その中には約66基で構成される衛星通信網「イリジウムNEXT」のすべてが含まれる。この空域は破砕前から、すでに極めて過密だったという。
この軌道帯には、衛星電話やインターネット、GPSや航法、気象予報、金融、海運、緊急通信、そして米軍の通信や偵察・警戒システムを支える衛星が行き交う。もし破片が連鎖的に衛星を傷つければ、地上のサービスが止まり、米国は宇宙に頼る「目」と「通信網」を失いかねない。
事故か、衝突か、それとも誰かの意図か。宇宙軍が口を閉ざす限り、答えは軌道上を漂う無数の破片の中に紛れたままだ。その破片の一つひとつが、宇宙が新たな戦場になりつつある時代の、最初の証拠物件なのかもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊スパイ衛星爆発、宇宙軍は「対衛星兵器」の可能性を否定せず! 破砕と同じ時期に米軍初の宇宙兵器配備が公表されていたのページです。人工衛星、兵器、宇宙軍、偵察などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

