口の中に目玉を持つ奇形カエルが出現! 理学博士がトカナの取材に首を捻る

――科学分野だけではなく、オカルト・不思議分野にも造詣が深い理学博士X氏が、世の中の仰天最新生物ニュースに答えるシリーズ

口の中に目玉を持つ奇形カエルが出現! 理学博士がトカナの取材に首を捻るの画像1画像は「imgura」より引用

 まずは、上の写真を見てほしい。すぐに何かがおかしいことに気づくだろう。そう、口の中に目玉があるカエルの出現だ! この写真が海外画像投稿サイト「imgur」に投稿されたのは昨年12月23日、撮影場所などの詳細は不明だが、投稿者によると地元のコミュニティサイトに掲載されたものだという。大きく開いた口の中から、2つの目玉がギョロリと覗いている様には、思わず背筋がゾッとした読者も多いのではないだろうか。目玉以外に普通のカエルと外見上の違いはほとんどないようだが、本来ならば眼球のある場所が潰れているように見える。

 このカエルは、一体どうやって生活しているのだろうか? また、口の中にある目は見えているのだろうか? 次から次へと疑問が浮かんでくる。そこで早速、生物学に詳しい理学博士X氏に解説を依頼した。


■「口中目玉蛙」は過去にも出現していた!

「このカエルの生態については、このレポートが参考になると思います」

 そう言って、X氏はあるレポートを示した。報告者は岡山大学の松本邦夫教授で、1964年4月に今回と同様、口の中に眼球のあるカエルが持ち込まれたという驚きの内容だった。

 松本氏によると、問題のカエルは体長2.1cmほどの小さなアマガエルだった。正常な眼球の位置にはまぶたの痕跡が残っているだけで、頭部はぺこんと引っ込んでいた。そしてカエルは、口を開けて周囲を睥睨していたそうだ。つまり、口の中の眼球は機能していたということになる。眼球で圧迫された口腔内には小さく短い舌しかなく、餌を捕るのに苦労していたという。カエルは5月末に死んでしまったが、解剖すると肺が退化しており、呼吸も困難であったことがわかったようだ。ちなみに、博士はカエルを「口中目玉蛙」と呼んでいる。

 調査したところ、口の中に目がある奇形カエルの報告はカナダのオンタリオ州にも存在する。このケースについては、寄生虫の影響が指摘されているようだ。カタツムリの寄生虫であるRibeiroia ondatraeはオタマジャクシに感染し、カエルに成長する際に複数の脚を生やすことが知られている。寄生虫により脚の増えたカエルは、運動能力が低下するうえ、生殖能力も奪われる。つまり、寄生虫は宿主が鳥に食べられやすいように操作しているのだ。1990年代のアメリカでも、この寄生虫によるカエルの奇形が数多く報告されたという。

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