「48時間以内にトランプ大統領が歴史的演説」—— UFO開示を予言し続ける映像作家に「オオカミ少年」の声

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 48時間以内に、アメリカ大統領が「非人間的知性」の存在を公式に認める歴史的演説を行う——。

 2026年8月4日、そう宣言する緊急声明がSNSに投じられた。発信者は、長年UFO問題を追ってきた研究者であり映像作家のマーク・クリストファー・リー氏。

 だが、投稿に返ってきたのは期待ではなく、ため息と冷笑だった。彼はこの半年、ほぼ同じ内容の「予言」を外し続けてきたからだ。

根拠は「ワシントンの内部情報源」——そして早くも張られた予防線

 リー氏が根拠として挙げたのは、ワシントン内部の情報源だという。個人的に面識があり、仕事上のやり取りもしてきた相手だと本人は説明している。

 さらに、UAPコミュニティの主要人物たちがすでに発表に備えてワシントンD.C.へ移動を始めている、とも主張した。

 興味深いのは、リー氏自身が過去の失敗にも触れている点だ。7月に演説があると告げていた件については、スケジュールがずれただけであり、自分は「1か月間違えたにすぎない」という立場を取っている。

 しかも彼は、緊急性を煽る一方で、早くも失望への予防線を張っている。発表が行われたとしても、リバースエンジニアリング技術を守りたい民間契約企業の意向によって「薄められた内容」になる可能性がある、というのだ。

 外れても、中身が薄くても、どちらに転んでも説明がつく構えである。

ビゲロー、5月1日、7月8日——2026年に積み上がった不発の記録

 リー氏の信用が揺らいでいるのは、印象論ではない。2026年に入ってからの記録が具体的に残っている。

 まず3月、彼は実業家ロバート・ビゲロー氏に連なる情報を握っていると主張した。しかしジャーナリストのジョージ・ナップ氏がビゲロー氏本人に確認したところ、リー氏との接触も面会も一切なかったと全面的に否定される。

 リー氏はこれを受け、自分は大きく誤った、誰かに欺かれた可能性があると公に認めている。誤りを認めた点は誠実だが、情報源の脆弱さを自ら露呈した形になった。

 続いて5月1日に予告した記者会見は開かれなかった。7月8日という象徴的な日付にも、大統領による開示の言及はなかった。さらに7月中、ホワイトハウス側はUFO開示演説の計画そのものを明確に否定している。

 トランプ大統領自身、地球外からの訪問について自分は「信じる側」ではないと過去に語ってきた人物だ。公式スケジュールにも、その規模の演説が入り込む余地は見当たらないと指摘されている。

 一方で、政権が「Pursue」と呼ばれる取り組みを通じて機密文書の公開を続けているのは事実であり、守秘義務に縛られた関係者を証言できる立場に置くための政治的な動きも進んでいる。開示に向けた土壌そのものは、たしかに動いている。

「量子物理と意識」への路線変更が意味するもの

 ここへきて、リー氏の関心の置き方に変化が見える。彼は近ごろ、量子物理学や意識、シミュレーション仮説といった、より抽象的な領域へ研究の軸足を移しつつある。

 UFO現象の本質は政府の発表を超えたところにあり、それは「より大きな構造の中に現れる兆候」なのだという。内部情報源に依存した予言者としての立ち位置が崩れつつあることを、本人が誰よりも感じ取っている——そう読む向きもある。

 X上の反応は厳しい。多くのユーザーが、彼を「オオカミ少年」の寓話になぞらえた。たとえいつか本当に的中させたとしても、もう誰も耳を貸さないだろうという冷めた指摘だ。

 情報源の名を明かさないまま沈黙を重ねれば、本人も情報源もただの与太話にしか見えなくなる——そう突き放すコメントも寄せられている。

 日本時間8月4日に切られた48時間のタイマーは、まもなく期限を過ぎる。現時点で、大統領による「非人間的知性」の存在を認める演説が行われる、行われたという確認は取れていない。

 ただ、ここで嗤って終わらせるのは早いのかもしれない。あの寓話が本当に恐ろしいのは、少年が嘘をついたことではなく、最後に狼が本当に村へやってきたことのほうだ。開示界隈で期限付きの「予言」が量産され続けた先に待っているのは、本物の情報が出たとき、誰もそれを信じられなくなる世界かもしれない。

参考:Vigilia、ほか

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