【最新研究】現生人類に「未知の古代人類」の痕跡… 化石がないのにDNAが証明する“幽霊系統”との交雑の真実

現生人類のゲノムに、化石すら見つかっていない未知の古代人類の痕跡が刻まれていることが明らかになった。
ネアンデルタール人やデニソワ人との混血はすでに広く知られている。だが今回浮かび上がったのは、そのどちらとも異なる遺伝的特徴を持つ「幽霊系統」だという。
米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが新開発の解析手法で突き止めたもので、2026年8月に学術誌『サイエンス』に論文が掲載された。人類進化の系統図に、また新たな謎が加わった形だ。
新手法「TRACE」が暴いた”骨なき祖先”
これまでネアンデルタール人やデニソワ人由来のDNAは、実際に発掘された化石骨から抽出した古代ゲノムと、現代人のゲノムを比較することで特定されてきた。
しかし化石そのものが一切見つかっていない系統は、この方法では原理的に検出できない。存在していたとしても、証拠がなければ「いなかったこと」にされてしまう構造だ。
同大学院生のユーリン・ジャン氏とアルジュン・ビダンダ氏らの研究チームは、この壁を越えるため「TRACE」と呼ばれる新たな解析手法を開発した。DNAの組換え履歴を系統樹として再構築する「祖先組換え図」という技術を応用し、現代人のゲノムに残る不自然に古い分岐を検出するアプローチだという。
化石との直接比較に頼らないこの手法によって、これまで見過ごされてきた深く枝分かれした系統の遺伝的痕跡が、初めて浮き彫りになったとされている。
世界5集団に共通する「0.49〜1.1%」の未知遺伝子
研究チームが世界各地の5つの集団のゲノムを調べたところ、いずれの集団にも平均して0.49〜1.1%程度、この幽霊系統由来とみられるDNA断片が含まれていることが判明した。
割合こそ決して大きくはない。だが特定の地域に限らず、地球上の広範な人類集団に共通して見つかった点が、研究者たちの注目を集めている。
さらに解析を進めたところ、この幽霊系統はネアンデルタール人とデニソワ人のどちらに対しても、ほぼ同程度の遺伝的近縁性を示すことが分かったという。既知のどちらの系統にも属さない、独立した第三の系統である可能性が高いというのだ。

150万年前の”超古代交雑”という新たな伏線
研究では、さらに古い時代の痕跡も見つかっている。
今からおよそ150万年前、デニソワ人の祖先が、当時すでに存在していたとみられるさらに古い系統と交雑した形跡が検出されたのだ。これが今回発見された幽霊系統と同一の存在なのか、それとも全く別の”超古代”人類の痕跡なのかは、現時点では明らかになっていない。
研究チームは、この未知の系統の骨格や外見、生活様式を直接解明することは、化石証拠がない以上きわめて難しいとの見方を示している。地中に眠る化石がいつか発見されない限り、この”幽霊”の正体は遺伝子の中にしか存在しないままかもしれない。
それでも、私たちのゲノムの奥底に、名前も姿も分からない祖先の痕跡が刻まれているという事実は動かない。人類進化の系統樹には、まだ光の当たっていない枝が眠っている可能性が示されたことは確かだろう。
参考:ZME Science、ほか
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2024.10.02 20:00心霊【最新研究】現生人類に「未知の古代人類」の痕跡… 化石がないのにDNAが証明する“幽霊系統”との交雑の真実のページです。DNA、進化、人類、ゲノムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
