2000年前のギリシャ彫像が「ノートパソコン」を操作!? タイムトラベル説が再燃

ネット上で自称タイムトラベラーたちの証言が相次ぐ中、紀元前100年に作られた一体のギリシャ彫像が再び脚光を浴びている。彫像に描かれた侍女が捧げ持つ小さな箱を、ある人物が「ノートパソコンではないか」と主張しているのだ。
画像自体は以前から知られていたものだが、「2028年までにタイムトラベルが一般的になる」と豪語する自称未来人の証言が拡散したのをきっかけに、SNS上で再び話題となっている。
「玉座の女性」が開こうとする謎の小箱
問題の彫像は、米カリフォルニア州のJ・ポール・ゲティ美術館が所蔵する「玉座の女性と侍女の墓碑浮彫(Grave Naiskos of an Enthroned Woman with an Attendant)」。高さ約94センチ、制作年代は紀元前100年ごろとされる。
浮彫には、豪華な玉座のような椅子に腰掛けた高貴な身分の女性の姿が刻まれている。左腕を肘掛けに預け、右腕を伸ばして、傍らに立つ若い侍女が捧げ持つ長方形の物体の蓋を開けようとしている構図だ。

この物体をめぐっては、以前から陰謀論者の間で「宝石箱にしては浅すぎる」との指摘が上がっていた。加えて物体の側面には、現代のノートパソコンのUSBポートを思わせるような2つの穴が確認できるという。
「2028年、過去へ渡るのが当たり前になる」自称未来人の予言
今回の騒動の発端は、かつて話題となり、最近再びSNS上で相次いだ自称タイムトラベラーたちの発信だ。アダム・アーコンと名乗る人物は、2028年までに過去へ渡って歴史的出来事を目撃することが一般的になると主張しているという。
証拠らしい証拠は示されていないものの、こうした証言と時を同じくして、発明されるはずのない時代に現代機器のような物を手にしている人物が写り込んだ写真や映像が「発見された」と騒がれる事例が増え続けている。
彫像の写真もその一つとして再拡散され、「2つのUSBポートまで確認できる」との書き込みが見られた。神々や地球外知性、あるいは未来人と交信し高度な技術を授かったとされる「デルフォイの神託」の伝説を引き合いに出し、「これで辻褄が合う」と主張する投稿もあったという。
美術館は「宝石箱」と説明、他の遺物にも同様の指摘
一方、ゲティ美術館側の見解は懐疑的だ。学芸員は声明で、箱は何か実質的な物を収めるには浅すぎるように見えるものの、リボンや宝飾品を大きめの箱から取り出す様子を描いた他の葬送浮彫と比較すれば、これは宝石箱だと特定できると説明している。
同様の指摘は今回が初めてではない。紀元前500年ごろに作られた古代ギリシャの飲用杯にも、現代のノートパソコンに似た形とサイズの、開いた板状の物体にスタイラスのようなペンで書き込む人物が描かれた作例が複数存在する。

画像:Pottery Fan / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)
こうした図像は従来、当時の家庭教師や生徒が使っていた「蝋板(ろうばん)」を描いたものと解釈されてきた。それでも一部の陰謀論者は、現代のタブレットやタッチパネル式ノートPCで使われるデジタルペンとの類似があまりに精緻すぎると譲らない。
現時点で、この彫像が本物の「未来からの落とし物」である証拠は何一つない。状況証拠としては、宝石箱説の方がはるかに筋が通っているのも事実だ。
とはいえ、2000年以上前の職人が、なぜよりによって現代の電子機器を彷彿とさせる形状を選んだのかという素朴な疑問は残る。デルフォイの神託は本当に「情報のダウンロード」だったのだろうか。
参考:Daily Mail、ほか
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2024.10.02 20:00心霊2000年前のギリシャ彫像が「ノートパソコン」を操作!? タイムトラベル説が再燃のページです。タイムトラベラー、タイムトラベルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで