1936年の写真に写った「携帯電話を持つ男」はタイムトラベラーか? 1938年の映像・1670年の名画にも飛び火

都市伝説の世界には「タイムトラベラーの物的証拠」と呼ばれる写真や映像がいくつも存在する。中でも定番なのが、当時存在しないはずのガジェットを手にした人物が写り込んでいるというパターンだ。
ブルックリン美術館が所蔵する1936年のニューヨークの街角写真が、いま海外のSNSで再びこの手の騒動の主役になっている。写っているのは、食料品の屋台と行き交う人々の、なんの変哲もない日常風景のはずだった。
1936年、ブルックリンの写真に写った「携帯電話を耳に当てる男」
写真家ベレニス・アボットが撮影したこのモノクロ写真の手前には、一人の男性が写り込んでいる。
問題は、その男性が黒い板状の物体を耳に当てているように見える点だ。携帯電話が世に出るのは1980年代のこと。一部の人たちはこの点に飛びつき、男の正体は未来からやってきたタイムトラベラーに違いないと主張している。
一方で懐疑的な見方も根強い。男が耳に当てているのは携帯電話ではなく別の日用品である可能性や、単に頭を掻いていただけという指摘も上がっている。一枚の白黒写真、しかも粗い画質から真相を断定するのは、さすがに無理があるだろう。

1938年の映像、証言まで飛び出したデュポン社の無線電話疑惑
似たような騒動は過去にも起きている。1938年に撮影されたとされる映像には、カメラに向かって歩いてくる人々の中に、何かを耳の横に当てて話しながら歩く若い女性が写っている。
この映像を巡っては、興味深い証言がYouTube上で語られている。あるアカウントの投稿者によれば、映像に写る女性は自分の曾祖母にあたるガートルード・ジョーンズさんで、当時17歳だったという。
投稿者が伝えるガートルードさん本人の生前の説明はこうだ。化学メーカーのデュポン社がマサチューセッツ州レオミンスターの工場で無線電話の実験を進めており、彼女を含む6人の女性が1週間ほど試作品のテストを任されていた。映像に写る彼女が話していた相手は、近くにいた別の試作機を持つ科学者だったという。真偽を確認するすべはないが、単なる憶測にしては妙に具体的な話だ。

1670年の名画にまで広がる「iPhone」疑惑
タイムトラベラー探しの熱は、写真や映像だけにとどまらない。
オランダの画家ピーテル・デ・ホーホが1670年に描いた、玄関先で男性が女性に手紙を渡す家庭の情景の一枚にも、陰謀論者の目が向けられている。画面右側に描かれた人物が、まるでiPhoneのような板状の物を手にしているように見えるというのだ。

これらの「証拠」の多くは、拡大した画像の粗さや、当時ありふれていたコンパクトミラーや祈祷書、手鏡のような日用品を見誤った可能性が高いというのが大方の見方だ。
それでも、古い写真や絵画を穴が開くほど見つめ、そこに未来の残響を探そうとする人々の情熱は侮れない。もしかしたら本当に、時間の境界をすり抜けた誰かが、私たちの祖先のすぐ隣を何食わぬ顔で歩いていたのかもしれない。
参考:Daily Star、ほか
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2024.10.02 20:00心霊1936年の写真に写った「携帯電話を持つ男」はタイムトラベラーか? 1938年の映像・1670年の名画にも飛び火のページです。タイムトラベラー、未来人、タイムトラベルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

