社会崩壊時に豹変するのは隣人? 元海兵隊員が警告する、終末の都市で近づいてはいけない3つの場所

大規模な災害や社会インフラの崩壊が起きたとき、真っ先に警戒すべき相手は暴徒でも略奪者でもなく、普段近所で顔を合わせている「隣人」かもしれない。
サバイバル系YouTubeチャンネル「Black Scout Survival」を運営する元アメリカ海兵隊員のジャック・リッチランド氏は、そう指摘する。米CNNのドキュメンタリー番組に出演した同氏が語った、終末的状況下で人間がどう変貌し、都市のどこが危険地帯になるのかという知見を見ていこう。
最大の脅威は「他人」だ、元海兵隊員が語る人間の豹変
リッチランド氏は14年にわたりサバイバル教育に携わってきた人物だ。登録者数73万5000人を超える「Black Scout Survival」で、実践的なサバイバル技術やマインドセット訓練、国際情勢の解説を発信し続けている。
同氏はCNNの特別番組「The Whole Story with Anderson Cooper: The End of the World As We Know It」に出演し、社会秩序が崩壊するような事態が起きた際に何が起こるかを解説した。
同氏によれば、そうした極限状況に置かれた人間の多くは、周囲の安全よりも自己の利益を優先する行動を取るようになるという。平時には善良な隣人だった相手が、生存をかけて豹変する可能性があるというのだ。
だからこそ、むやみに外出して人前に姿をさらすこと自体が最大のリスクになると同氏は警告している。犯罪の機会をうかがう者が紛れている以上、通りに出ること自体が危険な賭けになるという考え方だ。
「ファーストウェーブ・ターゲット」、食料品店・ガソリンスタンド・薬局に近づくな
リッチランド氏が特に危険地帯として名指ししたのが、食料品店、ガソリンスタンド、薬局の3カ所だ。同氏はこれらを「ファーストウェーブ・ターゲット」と呼び、生活必需品の供給が止まった直後に真っ先に争奪の舞台となる場所だと位置づけている。
水や食料、燃料、医薬品といった必需品が店頭から消えるスピードは想像以上に早く、こうした施設の周辺は治安が急速に悪化しやすいという。
同氏は、犯罪の機会をうかがう者たちがこうした場所に集まりやすいと述べ、たとえ物資調達が目的であっても、安易に近づくべきではないと注意を促している。
プレッパー的な備えは、もはや一部の愛好家だけのものではない
このドキュメンタリーが映し出すのは、終末や大規模災害への備え、いわゆる「プレッパー」的な発想が、一部の熱心な愛好家だけの関心事ではなくなりつつあるという現状だ。家族の安全を守りたいと考える一般層にまで、こうした知識への関心が広がっている。
リッチランド氏自身、サバイバル教育に携わって14年の間に、視聴者層が大きく変化してきたと振り返っている。かつては趣味や娯楽の延長として見られがちだったサバイバル術が、今や現実的な防災リテラシーの一部として受け止められ始めているのかもしれない。
社会が本当に崩壊するような事態が来るかどうかは、誰にも分からない。だが、いざという時に頼りになるのは大掛かりな装備よりも、「誰を、どこを警戒すべきか」という冷静な判断力なのかもしれない。
参考:Unilad、ほか
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